――今回のアルバムタイトルは、なぜ「pop save the world!!」にしたんですか?

Daichi:これはもう理由というよりは閃いたんですけど、ちょっと素敵なワードだなと。まさに“ポップが世界を救う”というか、そこまで大きなこと言っちゃうと、むしろバカバカしさも出て面白いし(笑)。1番音楽性も表せていいかなと。

――2曲目「why don’t you」の歌詞にもありますが、」「救う」という意味で言うと、救われる側の世界はどういう状況にあるとお考えですか?

Daichi:よく「経済不況」とか言われるじゃないですか。ちょっと勇気が無い感じに対して、そういうメッセージを。

――メロディと歌詞は、基本的にはDaichiさんが作られるんですか?

Daichi:メロディは、ほとんど俺ですね。歌詞は、Mayからアイディアを出してもらったり、キーワードをピックアップしたりしながら、日本語の文法とかは俺がまとめるという感じですね。

――「pop」って人によって捉え方が異なると思いますが、「pop」とはどんなものをイメージしますか?

Daichi:俺は「pop」は心を明るくしてくれるものかなと、最近は思ってますね。

May:私もそんな気がする。明るいとか、楽しいとか、カラフルな感じ。

――Mayさんから見た、日本の社会はどんな印象ですか?

May:日本人はみんなすごく頑張って働いていて、いつも忙しいし、仕事が大好きな人だと思っています。逆にタイ、バンコクだったらリゾートっぽいから、みんないつも“Vacation”みたいな感じで、仕事中もすごくリラックス。あまりストレスが無い国ですよね(笑)。

――日本はタイと比べると、ストレスの多い社会だったり、少しゆとりが足りないと感じますか?

May:そう思います。

――今、「Vacation」という言葉が出てきましたが、最初なぜ「Sweet Vacation」というユニット名にしようと思ったんですか?

Daichi:僕もタイに行ったことがあって、その時にMayが言ったようなことを感じたのがある。「Vacation」感のある社会じゃないですか(笑)。逆に言えば、日本はそういう「Vacation」感の無い社会なので、そこに「Vacation」感を持ち込むということかな。

――Sweet Vacationとして活動を始める時に、こういう音楽を作っていこうとか、こういう歌を歌いたいという話をされたことは?

Daichi:僕がまず最初にMayに会って、声とか歌とかを聴かせてもらって、「お!いい感じ」だと思った時に、すぐ音を作って持っていったんですね。音楽を正式にやったのは多分、「こんな感じで」という話をしたのが最初ですね。

――「Vacation」感やタイの気候のせいか、4曲の「キラメキジェット」など、スイバケには夏のイメージを持ってまして。日本の四季で言うと、1番好きな季節はいつですか?

Daichi:僕は夏生まれなので、夏ですね。それが高じてタイとか東南アジアに行くようになって。

――Mayさんは?

May:やっぱり…春かな(笑)。春の最後。春だけど、寒くない時。

――秋ではない?

May:秋ではないですね。

――春と秋の違いは?

May:春は、花とかが出てくるでしょ。秋だったら死んじゃうでしょ。

Daichi:Mayは最初、街路樹の葉が落ちていることとかにすごくビックリしていて。「来年の夏になったら、これが生き返って緑になるんだよ」と言っても、全然信じなかったよね。

May:そうそう。

Daichi:表参道の街路樹が1年で生まれ変わって、綺麗になっているのを見てビックリしてたもんね。

May:すごいと思います!