「エグゼクティブマネジャー」は、何をすべき人なのか。

部長とか執行役員クラスを『エグゼクティブ・マネジャー』という呼称にしている会社も少なくありませんが、何となく「シニアマネジャーとかゼネラルマネジャーより格上」といった漠然とした意味合いで捉えて使っていることが、そのほとんどではないかと思います。飛行機の座席で「エグゼクティブクラス」というのと同じで、「エグゼクティブ」は階層や地位が上というニュアンスで使われることが多いようです。

ジャック・ウェルチは、リーダーに次の4つのことを求めました。

・Energy :自らが活力に満ち溢れていること。
・Energize:目標に向かう周りの人々を元気づけること。
・Edge  :タフな問題に対しても決断ができること。
・Execute:言ったことをとことんまで実行していくこと。

リーダーに必要な「4つのE」として多少は知られているものですが、実は、最後のExecute(実行する)がエグゼクティブ(Executive)の語源。つまり、エグゼクティブはもともと「実行力のある」という意味で、エグゼクティブ・マネジャーとは、実行を求められる職務・職階と言うことができます。

では、ここで言う「実行」とは何か。

実務家、つまりメンバーがやっている業務を一緒にやるという意味ではないでしょう。決まっていること、平易なこと、単純なことを早く正確にやるということでもありません。メンバーがやっていることを見守り、ちょっとしたイレギュラーにアドバイスや支援を行ってあげる・・・くらいのことでもありません。普通に来た球を打つ、変化球に対応して打ち返すくらいのレベルのことは、エグゼクティブが求められる実行力ではないということです。


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