レキップ紙上でも、プレー再開を認める審判の合図が、マンUの選手側にしかわからない形で出されていた、と公平さに疑義をはさむ元審判の解説が掲載されている。ルール上は問題がなくとも、後で論議を生むような状況を招くのは、大きな試合をさばく主審として力量不足との見方だ。無効となったオデンウィンギエのゴールも、相手DFが大げさに倒れたのを見抜けなかったと指摘している。

 いずれにせよ、経験豊かなベテランが揃うマンUの狡猾さの前に、若いリール(先発メンバーの平均年齢25歳)が屈した結果となった。しかし試合内容と勢いでは、CL常連の強豪にまったくひけをとらなかったのは確か。次戦(3月7日)には、この日出場停止だったゲームメーカーのケイタが復帰する。ホームで圧倒的な強さを誇る名門マンUに雪辱を果たせるか、熱戦に期待が高まる。