10日に行われたアウェイでのレアル・ソシエダ戦で勝利を収めたレアル・マドリーは、リーガ優勝争いに踏み止まったばかりでなく、カペッロ監督の首も繋げる結果となった。そして、この勝利でチーム記録を更新しようとしている。レアル・マドリーが第22節終了時点でアウェイ8勝目を挙げたのは1960/61シーズンと1987/88シーズンに次いで3度目。過去の記録にならんだ。

 1960/61シーズンは、第22節終了時点でアウェイ8勝、勝ち点38、そして1987/88シーズンはアウェイ8勝、勝ち点36で両シーズンともリーガ優勝を果たしている。

 今シーズン、レアル・マドリーのアウェイでの成績は第22節終了時点で8勝4敗、勝ち点24。リーガトップの記録となっているが、逆にホーム戦ではふるわず、5勝2分3敗、勝ち点17とホームでの極端な不振が足を引っぱる原因となっている。

 チーム記録には並んだが、レアル・マドリーが危機的状況から脱出したとは言い難い。それは試合内容からも見て取れる。しかし、アウェイでの強さはリーガ優勝という目標への武器となるのも確か。ホームの試合で勝ち点3をどう積み重ねていくかが今後の課題だろう。1960/61シーズン、1987/88シーズン同様リーガ優勝となるか?レアル・マドリーの今後の戦いに注目だ。

(スペイン通信)