今シーズン2度目の2連敗を喫し、解任説も浮上したレアル・マドリーのファビオ・カペッロ監督だが、同監督に全幅の信頼を置くクラブの首脳陣は続投を決めた。しかし、試合結果にも内容にも全く満足できないレアル・マドリーファンの気持ちはちょっと違うようだ。そんなレアル・マドリーファンがレアル・マドリーの理想の監督に選んだのは現在ヘタフェの監督を務めるベルント・シュスター監督だ。

 スペインのスポーツ紙“AS”は、ウェブサイド上で『誰にレアル・マドリーを指揮して欲しいか?』というアンケートを実施。2万人以上の回答では、シュスター監督が41%の支持率を集めた。これに続いたのは1999〜2003年までレアル・マドリーの監督を務め、この間にチャンピオンズリーグで2回、リーガで2度優勝を果たしたビセンテ・デル・ボスケ氏で29%の支持を得た。そして、チェルシーでプレミアリーグ2連覇を果たしたジョゼ・モウリーニョ監督が19%で3位に入った。

 一方、クラブ首脳陣からの信頼厚いカペッロ監督だが、ファンからの支持な少なくたった7%に留まった。もちろん、ファンが監督を決めるわけではない。しかし、カペッロ監督がレアル・マドリーファンから信頼されていないという事実が浮き彫りになったと言える。

 優勝請負人としてレアル・マドリーの監督に就任したカペッロ監督だが、このまま結果が残せなければ、シーズン途中の解任もあり得るかもしれない。次節、レアル・マドリーはリーガ最下位のレアル・ソシエダとアウェイで対戦する。ファンを納得させるためにもまずは勝利という結果を出すことが必要不可欠だ。

(スペイン通信)