リーグ・アン第22節10試合のうち8試合が27日に行なわれた。松井大輔の所属するル・マンは、好調のマルセイユをホームに迎え、2-0で快勝した。

 ル・マンにとってマルセイユ戦は、ちょうど1週間前のフランス杯と同カード。ル・マンのアンツ監督は、延長のロスタイムで敗れたこの試合を参考に、松井を含めてリーグ戦前節(24日、対バランシエンヌ戦)のスタメン6人をベンチに置く布陣で臨んだ。4-4-2のシステムを維持しつつ、ロングボールで相手陣地を脅かし、ゴールが見えたらすぐにシュートを打つシンプルな作戦をとる。

 マルセイユのGKカラソは再三のシュートをよくしのいだが、前半38分、コーナーキックからのこぼれ球をMFファンショーヌの左足に決められた。ル・マンは堅いディフェンスでマルセイユの攻撃を封じ、微妙な判定で得たペナルティー(後半83分)で突き放した。判定に激しく抗議したマルセイユのエモン監督は退場処分を受けた。マルセイユは前半9分にも、オフサイドの「誤審」でゴールが取り消されていた。第22節でリールとランスが勝ち点3を得たため、マルセイユは4位に転落した。

 運も手伝ってフランス杯の雪辱を果たしたル・マンは、順位をひとつ上げて9位。チャンピオンズリーグ出場圏内の3位まで6ポイント差に迫っている。2つのカップ戦を含めて11日間で4試合というハードスケジュールを乗り越えた。カップ戦に敗退したいまは、2月のリーグ戦4試合に集中するのみ。アンツ監督は「2月末になれば、我々が選手権で果たす役割が見えてくるはず」(レキップ紙)と気を引き締めた。

 なお松井はこの試合、先制点をあげたファンショーヌに代わって、後半56分から途中出場。試合終了間際に「時間稼ぎ」で警告を受けた。