欧州サッカー連盟(UEFA)の会長選挙が26日にドイツのデュッセルドルフで行われ、元フランス代表主将のミシェル・プラティニ氏が、現会長のレナート・ヨハンソン氏を破り当選した。

 会場で勝利の感想を求められたプラティニ氏は、「非常に感激している。自分のサッカー選手時代は、大きな勝利を得たときにグラウンドを1周したものだが、いまはそれをしない。すべてはこれから始まるのだから。いまは冒険のスタートだ」と語った。

 開票前はヨハンソン氏優勢と報じられたが、結果は27対23で勝利したプラティニ氏。敗れたヨハンソン氏を称え、「名誉会長」として迎えることを提案、会場の人々にスタンディング・オベーションを求めた。現状路線の継続を唱えたヨハンソン氏にも、「改革」にいっしょに取り組んでほしいとの考えを伝えた。

 プラティニ氏の「改革」構想には、各国やクラブ間の「格差」是正が含まれる。三大国(イングランド、スペイン、イタリア)のチャンピオンズリーグ出場枠を4チームから3チームに減らすといった踏み込んだ提案もしていた。東欧を中心とする「サッカー中小国」からの票を取り込んだことが勝因に挙げられる。