バルセロナのイタリア代表サイドバッック、ジャンルカ・ザンブロッタ(29)はバルサでのタイトル獲得を熱望し、バルサ移籍を一時的なものにするつもりはないと心境を告白している。

 2月19日に30歳を迎えるザンブロッタはバルサと2010年までの契約を結んでいる。しかし、セリエB降格に伴い主力選手の何人かを放出せざるを得なかったユベントスが、来シーズンにもセリエA復帰を果たした暁にはその選手たちを呼び戻す可能性があるとイタリアメディアが報じており、その中はザンブロッタの名前も含まれている。

「ユベントスに“ノー”なんで決して言えない。僕の心は“ビアンコネロ”だ」。

24日付けのイタリアスポーツ紙“トゥットスポルト”はザンブロッタのコメントを紙面トップで掲載。しかし、中面のインタビュー記事ではザンブロッタにバルサを離れる気持ちがないことが伝えられている。

「イタリアを懐かしく感じるよ。でも、僕はバルサに残りたい。僕個人のためにもここで悪い思い出は残したくないからね。バルサで素晴らしい思い出を作りたい」。

 今シーズンからバルサに移籍したザンブロッタだが、ユベントス、そしてイタリア代表でのようなハイレベルなパフォーマンスは未だ見せていない。それは彼自身も認めているところだ。これまでザンブロッタがプレーしてきた中でもより攻撃的なバルサのフットボールスタイル、他にもライカールト監督の実施するローテーション制、と適応している最中であり、完全にフィットしているとは言い難い。ザンブロッタにもこのままでは終われないという気持ちがあるのは確かだろう。

 ユベントスで7シーズンを過ごし、数々の栄冠を獲得してきたザンブロッタがユベントスへ愛情を示すことは当然のことでもある。その想いを胸に秘めバルサでの成功に意欲を燃やすザンブロッタ。そして、バルサがタイトルを獲得するためにもザンブロッタのハイレバルなパフォーマンスが必要不可欠だ。

(スペイン通信)