イタリア杯準決勝対ASローマ戦を翌日に控えた24日、ACミラン監督カルロ・アンチェロッティ(47)が放映時間を巡り、蓄積された怒りを露にした。

冬のイタリア北部ミラノで、RAI・1による生中継は21時15分から。イタリアでは前例のない時間帯でのキックオフに、アンチェロッティ監督が噛み付いた。試合の前日会見の席上でアンチェロッティ監督は「サポーターだけではなく、選手にとってもいい迷惑だ。テレビ局側の要求を我々は呑まざるを得ない状況であり、これではまるで我々は人質のようなもの。このような惨事はいつまで繰り返されるんだ」と多くの報道陣を前に本音をぶちまけた。

試合中の選手とのやり取りをSKYの集音マイクに拾われ“確執説”を捏造された際にも、テレビ局側に対し異議を唱えたアンチェロッティ監督。「契約」を盾に好き放題な姿勢を貫く近年のテレビ局側に対して見せた監督の怒りの声は、現場全員の声を代弁しているようでもあった。

佐藤 貴洋