ライバル同士であるバルセロナとレアル・マドリーがプレミアリーグで活躍するマンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウド(21)とチェルシーのフランク・ランパード(28)獲得を巡って新たな火花を散らしそうだ。

 昨夏にもバルサ、レアル・マドリーともにC・ロナウド、ランパード獲得に興味を示していたが、最終的に獲得に動くことはなかった。しかし、2007/08シーズンに向けての補強として両選手を再びリストアップしている。

 C・ロナウドについては、来シーズンに向けてレアル・マドリーのラモン・カルデロン会長とバルサのジョアン・ラポルタ会長直々にC・ロナウドの獲得を望んでいると報じられている。デイビッド・ベッカム、ロナウジーニョに続く‘広告塔’としての価値にも評価しているようだ。

 ランパードもまた高い評価を受けている選手。脅威的なミドルシュート、正確無比なパス、守備への貢献、そして強靭なフィジカル、とプレミアリーグでも世界レベルでもその実力と経験値は実証済み。チェルシーとは2008年6月に契約が終了するが、今のところ契約延長の話は進展していない。彼の代理人スティーブ・カトナー氏が「フランクが今シーズン終了後に移籍を望むのであれば、それは可能だろう。ピーター・ケニョン(チェルシーのCEO)と話をしているが、クラブとフランクの見解には隔たりがある」とコメントしていることから、ランパードがシーズン終了後にチェルシーを退団することも十分にあり得る話だ。

 バルサやレアル・マドリーがプレミアリーグきってのスター選手、ランパード、C・ロナウド獲得を狙うのを無理はないと言える。

 もちろん、マンチェスター・ユナイテッドも黙ってはいない。今シーズン、素晴らしい活躍でチームを牽引するC・ロナウドにレアル・マドリーが興味を示しているという噂に対し5年の契約延長のオファーを用意。すでにC・ロナウドの代理人ホルヘ・メンデス氏とコンタクトを取っているとのこと。また、英タブロイド紙“ニュース・オブ・ザ・ワールド”によるとマンチェスター・ユナイテッドは5年で4000万ユーロ(約63億円)のオファーを提示するようだ。これはウェイン・ルーニー、リオ・ファーデナンドに匹敵する。それだけC・ロナウドに期待しているということがうかがえる。

 現段階では噂レベルの話であるが、C・ロナウド、ランパード争奪戦が過熱する様相を見せている。

(スペイン通信)