先週末でリーガ前半戦は終わったが、今シーズンのリーガはここ数シーズンでは見られなかった混戦模様を呈している。

 クラブワールドカップ参戦のためベティス戦が延期となり1試合少ないバルセロナが前半戦最後の試合、ナスティック戦で3−0と快勝しリーガ首位に返り咲き、‘冬のチャンピオン’に輝いたものの、バルセロナ、セビージャ、レアル・マドリーが勝ち点38で並び、4位のバレンシアは勝ち点36、5位のアトレティコ・マドリーは勝ち点35、と上位5チームが勝ち点3以内にひしめき合うという大混戦となっている。タイトル争いが俄然面白くなってきたということだ。

 昨シーズンまでのような圧倒的な強さが未だ見られないバルセロナ、安定した力を見せリーガ前半戦の主役となったセビージャは2007年に入りブレーキ、ここ数年同様危機に陥るレアル・マドリー、主力のほとんどが負傷により戦列離脱、一時は8位まで順位を落としたが、リーガ6連勝で4位まで順位を上げてきたバレンシア、アウェイでの強さを見せつけ5位につけるアトレティコ・マドリー、とこの5チームが中心となり、タイトル争いを演じていきそうな気配だ。リーガタイトルだけでなく、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を懸けて戦っていくことにもなる。

 タイトル争いは最後までもつれる可能性は高い。バルサ圧倒の時代から混戦時代へと様変わりを見せるリーガ。各チームともリーガタイトル、チャンピオンズリーグ、UEFAカップといったヨーロッパの大会への出場権を懸け熾烈な戦いを演じることになる。当然、取りこぼしやミスは致命傷となる。6月の最終節までリーガから目が離せない。

 ちなみに、“マルカ”のウェブサイト版では『勝ち点3以内にいる上位5チームのうち、どのチームが優勝すると思うか?』というアンケートを行っているが、22日22時時点では

バルセロナ:      37.46%
セビージャ:       5.07%
レアル・マドリー:   37.51%
バレンシア:      11.45%
アトレティコ・マドリー: 8.50%

となっている。

(スペイン通信)