首班指名がある11日早朝の報道を受け、同日午前に謝罪会見した玉木氏(写真・時事通信フォト)

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 先の総選挙で議席を4倍増の28議席に伸ばし、大躍進を遂げた国民民主党。与党過半数割れの状況で“キャスティングボート”を握り、手取りを増やす「103万円の壁」引き上げに邁進する代表の玉木雄一郎氏に注目が集まっていた。そうしたなかで玉木氏の元グラドルとの不倫が報じられ、波紋を広げている。

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 11月11日早朝に〈玉木雄一郎氏「高松観光大使」元グラドルと隠密不倫デート&地元ホテルで逢瀬〉と題した記事をSmartFLASHが配信。同日に玉木氏は国会内で臨時の会見を開き、女性問題について認めて謝罪した。会見で玉木氏は「今朝報道された内容は概ね事実」と認め、「家族のみならず期待を寄せていただいた全国の多くの皆さまに心からお詫び申しあげる。本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 総選挙後、永田町で大きな注目を集める存在となっていた玉木氏の不倫報道についてネット上では〈いろいろ残念〉〈ワキの甘さは反省してほしい〉といったコメントが出る一方、〈政策さえきちっとやってくれれば良い〉とプライベートの問題が注目されることを擁護する声もあり、早いタイミングでの会見について〈陳謝する態度は潔い〉といった評価も散見された。

 玉木氏について、地元政界関係者はこう話す。

「地元・香川で生まれ育った玉木氏は、高校まで香川で過ごし、東京大学に進んで法学部を卒業した。1993年に財務省に入省。その後、退職して政治家に転じている。経歴からは東大法学部→財務省というエリートに思われるが、地方出身の素朴な人柄を残しているタイプの政治家です。退職後の2005年の総選挙では民主党から出馬するも落選。浪人生活を経て2009年に初当選したという苦労人でもある。

 一方で、ピアノが趣味で弾き語りの動画を公開するなど、憎めないお調子者の面もある。今回は元グラドルとの不倫が報じられましたが、純朴な人間だけに色っぽい女性には弱いところが周りからも見て取れた。高松観光大使を務めていた不倫相手の女性とは県のイベントで知り合い、女性が玉木氏のファンだということで距離が縮まっていったようだ。これまで政界で全国的なスポットライトを浴びることのない地味な存在だっただけに、華やかな世界と接点が生まれたことを心配する声は、周囲からも出ていました」

 今年4月に玉木氏は自身のインスタグラムに〈国会議員ハニートラップはあるの?〉と題したショート動画を投稿している。〈あるんですよ 私も経験しました〉〈某国の某地域に行ったときに夜飲んでホテルに帰ってエレベーターに乗ったら二人の女性が入ってきた〉〈うわっと思った〉〈エレベーターが付いた瞬間に走って逃げた〉という体験談を明かし、〈これからも気をつけます〉と結んでいた。別の地元関係者はこう話す。

「こうした反応からもわかるように、華やかな世界の女性への対応に慣れている人間じゃない。また、動画でこうしたことに言及することへのリスク管理という面でも、脇が甘いところもあるのでしょう。ただ、報道が出た後の会見では真っ先に妻への謝罪に言及した。“謝るくらいなら最初からやるな”ということにはなるが、バカ正直な玉木氏の人柄がわかる会見でもあった。批判とともに、あくまで政策の実行を求める声があがったのはそうした人柄が伝わった部分もあったのではないか」

 会見冒頭で玉木氏は事実関係を概ね認めて謝罪する文言に続けて、「妻にはすべてを話した。『こんな大事な時期に、こんな報道されて何やってんだ』と強く叱責を受けた。全くその通りだ。謝罪しても、謝罪しても、許されるものではないと思っているが、謝罪を続けたい」と述べている。

 総選挙で国民民主党が「手取りを増やす」と掲げたことが大きな支持を集めたことは間違いない。玉木氏は不倫報道にどう対応し、掲げた政策の実行を進められるのか、引き続き注目が集まることになる。