“鉄人”フリーマンは痛み止めを「25分おきに」 試合開始直前まで横たわるも…見せた執念
フリーマンの執念をロハスが紹介
ドジャースのミゲル・ロハス内野手が、同僚のフレディ・フリーマン内野手の“秘話”を明かしている。米メディア「ジョムボーイ・メディア」のポッドキャスト番組「クリス・ローズ・ローテーション」で、ロハスは「みんなで絶対無理だと言っていたんだ」と、ポストシーズンでのフリーマンの“執念”を明かした。
ロハスは「フレディとはトレーニングで毎日一緒なんだ。レギュラーシーズン最終カードのコロラド遠征にはお互い行かなかったから、ホーム(ロサンゼルス)に留まってリハビリをしていたんだ」と説明を始めた。
するとロハスは「フレディの足首はこれくらい(に膨れ上がっていた)。2日か3日は1人で歩けない状況だった。4日、5日経って少しだけ歩けるようになった。でも、パドレス(とのポストシーズン初戦まで)あと5日しかなかったから、みんなで絶対無理だと言っていたんだ。インポッシブル(不可能)。しかも歩くことと、プレーすることはまた違うんだ」と手でジェスチャーをして、わかりやすく伝えた。
さらには「初戦を迎える前に彼は打撃練習をしていたんだけど(今度は)あばらに何か違和感を感じると言っていたんだ。検査した結果、彼はあばらの骨折と言ってきた。足首とあばらの状態が悪いのに、彼はやれることを全てやっていたんだよ」と目を丸くして表現を続けた。
「打撃ができるように。彼は25分おきに、あばらとおしりに痛み止めの注射を受けていた。試合10分前までベッドに横たわっているんだ。しかもチームメートに『もう痛みは感じないから、プレーできる』って言っていたんだ」
執念の出場を続けるフリーマンは「何時間も治療していたのに、マルチヒットをマークしたんだ。(試合開始の)20分前まで、プレーできる状態かわからなかったのにね。見ていて本当に辛かったよ。だからこそ、彼に対するリスペクトがより増えたんだ」とロハスは説明。姿勢でチームを引っ張り続けていた。
フリーマンは9月26日(同27日)、本拠地・パドレス戦の7回に二ゴロを放って一塁を駆け抜ける際に転倒。右足首を捻挫して、トレーナーらに支えられながらベンチへ下がった。その後のシャンパンファイトでも松葉杖をつきながら登場。27日(同28日)からの敵地・ロッキーズ3連戦には帯同せずに治療に専念していた。さらに肋軟骨を骨折しながら、ポストシーズンを戦っていたことも判明していた。(Full-Count編集部)