武道館公演を開催した石橋貴明(左)と木梨憲武

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 とんねるずが9日、日本武道館公演を開催した。同所でのライブは29年ぶり。チケットは即日完売し、8日からの2日間で計1万8000人を動員した。

 スタンディングオベーションを全身で受け止めた。石橋貴明(63)がうなずきながらぐるっと客席を見渡した一方で、木梨憲武(62)はうつむいたまま微動だにしない。せり上がりで登場してから約1分間にわたって万雷の拍手を浴び続けると、満を持して「情けねえ」を熱く歌い上げた。

 早くもボルテージは最高潮に達したが、本編はまさかの1曲で終了。どよめきと共に笑い声も上がる中、スタートからわずか10分程度でアンコールに入った。

 1995年以来となる聖地凱旋に石橋は「ただいま」とポツリ。チケットを手に入れることができなかったファンが、音漏れを期待して会場の前に集まるほどの盛況ぶりに「超満(員)! 非常に感謝しております」と頭を下げた。

 客席の男女比について木梨は「気持ち悪いことに男ばっかです」とニヤリ。女性陣から「ノリ〜!」の黄色い声援が飛ぶと「そういうの絶対にください。全力で行くのでお付き合いください」と声高らかに呼び掛けた。

 大ヒット曲「ガラガラヘビがやってくる」「一番偉い人へ」など20曲以上を歌唱し、アーティストとしての一面を存分に発揮。昭和から平成、令和へと時代が進んでもなお、愛され続ける2人を象徴する2時間半となった。

 ◆来月20日FODで配信

 公演の全貌(ぜんぼう)は、12月20日からフジテレビの動画配信サービス「FOD」で独占配信。会場の熱気をもう一度味わいたい人はもちろん、チケットを手に入れることができなかった人もライブの模様を楽しむことができる。