MCのナインティナイン

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 大みそかの12月31日、バラエティ番組『大晦日ゴチ特別編 5時間超スペシャル』(日本テレビ系)が放送される。11月7日に発表されたが、ネット上では早くも番組の“不安要素”を指摘する声があがっている。

 同番組は、同局『ぐるぐるナインティナイン』の名物企画である、料理の値段を見ることなく注文し、設定金額との誤差が最も大きい出演者が全員分の食事代を支払う「グルメチキンレース・ゴチになります!(以下、ゴチ)」の拡大版。1998年に企画がスタートしてから26年になるが、大みそかに放送されるのは初めてだ。

「MCの岡村隆史さんや新旧ゴチメンバー、日本テレビ系人気番組のメンバー、オリンピックのメダリストなど、総勢32人が出演します。設定金額と注文金額がそろうと100万円がもらえる『ピタリ賞』も、大みそか版では1000万円と大盤振る舞いになるそうです」(芸能記者)

 5時間にわたって、『ゴチ』が見られることを喜ぶ番組ファンも多い一方でX上では、辛辣な声も見受けられる。

《普通につまらなそう 32人も要らんわ》

《毎週のようにやって飽き飽きしてる番組を5時間もだらだらやるって意味あるの? 特番してやるからみんな見るんじゃない?》

《どうせ途中に別コーナーたくさんいれたりあまり面白くないコンテンツはさんで時間稼ぎでしょ? 今までのゴチスペシャルもそんな感じだったよね》

《最近はご飯よりもミニゲームとかがメインで無駄なものが多すぎて見なくなった。結果発表の焦らしももうきつい》

 番組では、出演者が料理の金額を予想し合い、誰が最下位になるかハラハラする展開がおなじみ。ただ、“時間稼ぎ”を懸念する声は以前からあった。

「同番組ではナレーションで『〇〇はニアピンなるか?』『この予想がとんでもないことに…』などと煽り、別のコーナーやCMを挟んで、なかなか結果を明かさない演出が恒例です。“引きのばし”と言えなくもないこの手法にイライラする視聴者も少なくありません。大みそか版は、32人が出演し、長時間の放送であることを考えると、こうした演出が増える可能性が高いでしょうね」(前出・芸能記者)

 かつて、日本テレビの大みそかのバラエティ番組といえば、2006年から2020年まで放送された『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の名物企画「笑ってはいけないシリーズ」が恒例だった。ただ、同番組の放送がなくなったことで、テレビ局側も“後枠”に頭を悩ませているようだ。

「『笑ってはいけない』は、多くのゲストが出演し、大人から子供まで楽しめる豪華な内容でした。日本テレビとしては、20年以上続く『ゴチ』も幅広い世代に認知されているので、大みそかの恒例企画にしたいのかもしれません。ただ、場面が頻繁に変わり、メリハリのある『笑ってはいけない』に比べると、基本的に席に座って料理を食べる『ゴチ』はどうしても出演者の動きが少なくなりがち。

 それを盛り上げるためのナレーションなのですが、視聴者から反発を食らってしまっては元も子もない。どうすれば飽きさせない展開で5時間持たせられるのか、テレビマンの手腕が問われますね」(前出・芸能記者)

 視聴者の心に“ピタリ”と当てはまる番組になることを期待したい。