FBIがみんなに広告ブロッカーを使って欲しい理由
2022年12月16日の記事を編集して再掲載しています。
みなさんは広告ブロッカー、使ってますか?
凶悪犯罪の捜査で忙しいはずの米連邦捜査局(FBI)が、公式サイトで広告ブロッカーを使用するように呼びかけました。
広告ブロッカーはネット詐欺防止に効果的
GoogleやBingなどの検索結果にブランドや企業の広告が表示されるじゃないですか。インターネット犯罪苦情センターによると、広告のブランドになりすました犯罪者が何の疑いも持たないユーザーを本物そっくりの偽サイトに誘導して、ランサムウエアやフィッシング攻撃の餌食にするそうです。FBIは、対応策として広告ブロッカーが効果的としています。
FBIが特定の広告ブロッカーを推奨していないので、uBlock Origin(ユーブロック・オリジン)でGoogle検索を試してみたところ、広告はひとつも表示されませんでした。ビューティフルでパーフェクトな米Gizmodoのサイトに表示される広告をウザいと感じるあなたにとっても、広告ブロッカーは素晴らしい解決策になることでしょう。
「自分だけは大丈夫」がいちばんヤバい
ネット詐欺の記事を読んだユーザーに「自分はだまされないから大丈夫」と言われることがありますけど、そういう人ほどだまされやすい傾向にあります。自分の身を守るには、常に警戒する必要がありますが、自分に弱点はないなんて思っていると、警戒心が薄れるので危険です。10秒間の油断やクリックひとつでトラブルに巻き込まれてしまうのがネットの世界なんです。
トラブルを未然に防ぐために、FBIはアクセスしたサイトのURLをしっかり確認することや、アドレスバーにURLを直接入力するなどのセキュリティー対策を推奨しています。面倒くさいと感じるかもですが、安全対策って本来とても面倒くさいものなのです。
FBIによると、近頃のネット詐欺は金融や暗号通貨の分野で特に多発しているそうです。こんなご時世なので、余計にネットでのお金のやり取りには細心の注意を払う必要がありますね。
あと、Googleのようなサービスは検索結果の最初の画面を埋め尽くす勢いで広告を並べてくるので、実際に自分の求める検索結果にたどり着くためにかなりスクロールしなきゃいけなくて正直ウザいですよね。広告ブロッカーを導入すると、そんなこともなくなりますよ!
もし詐欺に遭ってしまった場合
万が一ネット詐欺の被害に遭った場合は、FBIに報告してほしいそうです(アメリカ在住者の方は特に注目)。FBIに相談したい人は最寄りのFBI支局に通報するか、直接インターネット犯罪苦情センターに通報するといいそうですよ。
日本の方たちは、各都道府県の警察本部が開設しているサイバー犯罪窓口に相談するといいでしょう。
僕はuBlock Origin(+Anti-Adblock Killer)とPrivate Budger、VPNを組み合わせてネットにアクセスしているおかげで、どの検索エンジンを使っても広告は一切表示されません。広告をブロックしすぎてサイトのデザインが崩れたり動画が再生されなかったりすることもありますが、詐欺に遭うよりもよっぽどマシだと思っています。
個人情報を盗まれる可能性もあるのでVPN選びは難しいかもですが、広告ブロッカーはGoogle ChromeやMicrosoft Edge、Firefoxなどのブラウザーの拡張機能として簡単に導入できるのでおすすめです。
表示するだけでアウト。画像に隠されたマルウェアの脅威とその対処法
Source: uBlock Origin, 警察庁