花王「輸入博は発展を共有する重要な場」

 【新華社上海11月9日】中国上海市で開催中の第7回中国国際輸入博覧会で、同博覧会に7回連続で出展した花王は新製品を含む多くの製品を展示している。花王(中国)投資の竹安将董事長総経理は5日、新華社の取材に応じ「輸入博は来場者と企業理念や商品技術、未来の発展を共有する重要な場だと考えている」と表明した。

 花王は中国に研究拠点や生産工場を設け、顧客の声を積極的に取り入れ、製品を迅速に提供するための努力を続けている。竹安氏は「今回展示したキュレル子ども用シリーズや美容液などは、中国の消費者の肌に合わせていずれも中国で開発、生産した」と述べた。

 竹安氏は中国が花王にとって最大の海外市場であり、最も重要なエリアでもあるとの認識を示し、市場の競争環境は厳しいが、顧客に寄り添い、高い技術で付加価値の高い製品を届ければ、まだビジネスチャンスがあると自信を見せた。 

 花王は今後、市場の需要に迅速に応えていくため、中国で開発、生産する商品を増やしていくとともに協業・共創を拡大していくという。竹安氏は「自社の商品をより顧客に近く、広く、早く届けるために、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用し、マーケティングをアップデートしていきたい」と意欲を示した。(記者/彭純、常博深、許暁青)