児童虐待防止を呼びかけ、大分県別府市から大分市までを歩く「オレンジリボンたすきリレー」が8日行われました。

参加者の中には、「スーパーボランティア」としておなじみの尾畠春夫さんの姿もありました。

「オレンジリボンたすきリレー」に参加した尾畠春夫さん

この取り組みは子供の虐待のない社会の実現を目指そうと、毎年行われているものです。

8日は児童福祉施設の職員などおよそ140人が児童虐待防止のシンボルカラーであるオレンジ色のTシャツに身を包み、別府市役所を出発。

県庁までの14キロを子供たちの幸せを願って歩きました。

さて、参加者の中にはこの人も…「スーパーボランティア」として知られる日出町の尾畠春夫さん85歳です。

◆尾畠春夫さん(85)
「世界の子供がみんな幸せになってほしい、 その気持ちで歩かせてもらっている」

そんな尾畠さん、最近うれしいニュースがあったそうです。

「オレンジリボンたすきリレー」に参加した尾畠春夫さん

◆尾畠春夫さん(85)
「私は小学校4年までしか学校行けなかったから。だから、勉強してみたいなぁって」

県は先日、2026年春に県立の夜間中学を開校すると発表しました。

貧しかった家の事情で、小学生で農家に奉公に出された尾畠さん。

ほとんど学校に通えなかったため、夜間中学に通うことは長年の「夢」でした。

「オレンジリボンたすきリレー」

◆尾畠春夫さん(85)
「人生1回だから自分に正直に生きてやろうと思って。せいぜい生きてあと50年くらいかなと思うから(笑)気持ちはもう90%通うって決めているけど、あとはこれ(金額)次第ですね」

なお、夜間中学は無料で授業を受けることができるそうです。

御年85歳の尾畠さん。また新たな挑戦が始まりそうです。