取り出した燃料デブリは0.7グラム 福島第一原発、成分など分析へ
東京電力は8日、福島第一原発2号機から取り出した溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の重さを測定したところ、約0.7グラムだったと明らかにした。
今後、茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の施設に運び、成分や構造を分析する。
福島第一原発1〜3号機には推計880トンの燃料デブリがある。東電は、今回、試験的に取り出す燃料デブリの目安を3グラム以下としていた。分析結果を今後の取り出しや保管方法の検討に生かすとしている。
原子力機構は今回、運ばれてきた燃料デブリを分割して四つの施設で分析する予定。そのために1グラム程度は必要と説明していた。今後の対応について、東電は「原子力機構で判断していただく」としている。(福地慶太郎)