竹内涼真と賀来賢人とわたり合う河合優実の艶やかさと貫禄!豪華キャストが複雑な人間模様を織りなすドラマ版「龍が如く」
欲望が渦巻く巨大歓楽街を舞台にしたゲーム「龍が如く」シリーズ。この作品をベースにしたドラマとして10月25日からAmazon Prime Videoで配信されているのが「龍が如く 〜Beyond the Game〜」だ。
全世界累計売上本数2,700万本以上という世界的人気作の映像化だけあり、主演の竹内涼真をはじめ、賀来賢人、河合優実といったキャスト発表時など配信前から大きな注目を集めてきた本作は、配信直後の週末の視聴数においても100以上の国と地域でトップ10入り。「Beyond the Game」という副題が示すように、ゲームの再現を超えたオリジナリティ溢れる物語が反響を呼んでいる。
歌舞伎町をモチーフにした繁華街・神室町を舞台に、主人公・桐生一馬(竹内)の成長と彼を取り巻く人間模様が、100億円の行方をめぐる騒動と共に描かれる。桐生と親友の錦こと錦山彰(賀来)が極道の世界に身を置くところから物語は始まり、それぞれの生き様が1995年と2005年の2つの時間軸を交差させながら映し出されていく。
1995年、桐生と錦、澤村由美(河合)と錦の妹・ミホ(中山ひなの)の4人は児童養護施設から飛び出すため、ゲームセンターを襲撃。しかしそこは神室町を牛耳る堂島組のシマであり、落とし前をつけるため桐生と錦は堂島組に入り、由美とミホはホステスとして働くことに。
時は流れ2005年、関西を拠点とする近江連合の裏金100億円が奪われる事件が発生。東城会と近江連合の二大勢力の衝突を免れたい警察は"親殺し"の罪で服役中の桐生を特赦で釈放。ヤクザの世界に近づくまいとする桐生だったが、東城会傘下堂島組組長に上り詰めた錦や由美に危険が及んでいることを知り、"家族"を守るため再び神室町へと足を踏み入れる。
家族の絆にフォーカスした人間ドラマが繰り広げられる本作では、ゲームでは詳しく描写されていない桐生の下積み時代も描かれ、家族思いな一面から兄弟分の錦と我が物顔で神室町を闊歩するチャーミングな友情、様々な思惑が渦巻く世界で生きる葛藤まで、複雑なキャラクター像が印象的。
ヤクザの世界で名を上げようとするエネルギーに溢れた瞳から徐々に希望が失われ、さらに10年の刑務所暮らしでやつれていく様子を、竹内は武骨な雰囲気と減量による肉体改造で表しており、頬がこけた激変ぶりが話題になった。また「人生でいろいろ経験した中で一番キツい体験だった」と語る本職の格闘家を相手にした地下闘技場でのアクションなど、主役として体を張った演技で作品を牽引している。
一方の賀来も、桐生についていく形で組に入る錦のお調子者な一面をユーモラスな雰囲気を生かして表現。かと思えばある出来事をきっかけとする悪魔に魂を売ったかのような闇落ちまで、幅のある演技で年月がもたらした変化を浮かび上がらせる。竹内との相性もバッチリで、若き日の友情からぶつかり合いまで見応えのある演技合戦を繰り広げている。
すれ違っていく男たちは再び友情を取り戻すことができるのか?という熱いドラマを支えているのがヒロイン・由美を演じた河合優実の存在だ。国内外で高く評価された「ナミビアの砂漠」(2024年)や過酷な人生を送る少女を演じた「あんのこと」(2024年)、ブレイクのきっかけとなった「不適切にもほどがある!」(2024年)など、今年、話題作が相次ぐ若き実力派は、自身の最大規模の作品にも怯むことなく実力を発揮した。
夜の世界でホステスからクラブのママへと上り詰めていく優雅かつ気丈な女性像を華やかなドレス姿や妖艶な微笑みで表現。ヤクザ相手に啖呵を切る姿まで、12月19日(木)で24歳を迎えるとは思えない貫禄を漂わせている。
一方で崩壊していく家族の関係をつなぎ止めようと苦悩する健気で人間味溢れる一面を浮き彫りにするエモーショナルな演技も印象的。"今年の顔"と言える快進撃も納得の存在感は、竹内と賀来にも勝るとも劣らない。
3人に加え、作品に重みを与えている唐沢寿明に佐藤浩市、加藤雅也といった大御所から、神室町を奔走する伊達刑事役の渋谷すばるといった意外性のあるキャスティングまで、豪華俳優たちが名を連ねている「龍が如く 〜Beyond the Game〜」。浮世離れしたゲームの世界観を楽しむかのような俳優たちの嬉々とした姿は、なかなかお目にかかれない貴重なものだろう。
文=HOMINIS編集部
<配信情報>【Prime Video】
Amazon Original ドラマ「龍が如く 〜Beyond the Game〜」Prime Videoにて独占配信中