CBS MarketWatchによると、米インターネット大手ヤフーの株価は、20日のナスダック市場で、前週末比0.19ドル(0.71%)安の26.72ドルで取引を終了した。経営方針をめぐる幹部間の対立を示唆する文書の内容が一部報道で明らかになったことが買いを手控えさせたと見られる。ヤフーがオンライン求人広告で7大新聞グループと提携すると発表したことを手がかりに、買い優勢になる場面もあったが長続きしなかった。この日の高値は27.04ドル、安値が26.63ドルだった。

  内部対立を示唆する文書は、会社幹部の1人が経営方針について、「パンに塗るピーナッツバターのように薄っぺらだ」と批判し、グーグルとの競争に勝てないという内容だったことから、投資家心理を冷やした模様だ。一方、ヤフーと競合するグーグルの株価も同日、500ドルの節目を目前にしながら、売り優勢で推移した。インターネット関連株が軟調に推移する中で、高値警戒感が強まっているほか、ヤフーが広告分野で新聞社との提携で、グーグルに対抗策を打ち出してきたことが投資家の弱気を誘った。終日、前週末の終値498.79ドルを下回り、引けは前週末比3.74ドル(0.75%)安の495.05ドル。値幅は492.65ドルから498.40ドルだった。【了】

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