「サンモニ」松原耕二氏、自民党の歴史的大敗「安倍政治の終焉を目撃している」 与野党共に参院選睨みで「バラマキ政治」も危惧
「報道1930」のキャスター編集長を務める松原耕二氏が3日、TBS系「サンデーモーニング」に出演。自民党の歴史的大敗で、少数与党となったことに言及した。
番組では、先の衆院選で与党の自公が過半数割れとなり、少数与党として苦しい政権運営を強いられることを特集した。
松原氏は「安倍一強と言われた時代から本当に様変わりしている姿を、説明していただいたと思います。ある種、安倍政治の終焉を我々、目撃しているんだなあという気がします」と率直な感想を吐露した。
これまでとは違い、「いろんな政策が、これから法案が通るでしょうし、国会のあり方、国会の本来の役割を取り戻してほしいという思いがものすごくあります」と与野党による国会での健全な議論が行われることに期待を寄せた。
その一方で、「ひとつ気になっているのは…。どの政党も、選挙終わったばっかりですけど、もう考えているのは来年の参議院選挙ですよ。バラマキ政治になりはしないかということが私、心配で。野党側からすると、次を睨んでさらに減税みたいな、国民負担を減らすものをどんどん言っていく。与党も政権維持するために、飲まなきゃいけない。与党も大敗したわけですから、また国民に受ける政治を何とかしたいと思うでしょう。結局、そういう政治になってしまうんじゃないかと」と、来夏の参議院選挙を睨んだバラマキが横行することを危惧した。
若者を含めた弱者を助ける政策は必要と前置きし、「財政が悪化したら、若者を救うといいながら、回り回ってまた若者につけを回すことになる」と指摘。「結局、構造改革の政策がまた後回しになるんじゃないかと。そこは長期的な視点を持って政治を行ってほしいし、有権者もちゃんと見ておく必要があるというふうに思います」と述べた。