青学大・太田蒼生

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 「全日本大学駅伝」(3日、熱田神宮〜伊勢神宮=8区間106・8キロ)

 大学三大駅伝の第2戦が行われ、4秒差でのエース対決となった7区は青学大の太田蒼生(4年)が首位を死守してアンカーへと繫いだ。国学院大の平林清澄(4年)の追撃をしのいだ。

 序盤は太田が飛ばして差を20秒近くまで広げたが、ペースを守った平林が徐々に終盤に差を詰めて、15キロ手前で並んだ。しかし、残り2キロで再び太田が突き放して、そのまま逃げ切った。差は6区終了時点と同じ4秒差だった。

 2分37秒差の3位の駒大の篠原倖太朗(4年)が太田、平林を上回る快走で区間賞を獲得した。

 青学大は大混戦の1区を4位につけると、2区では鶴川正也(4年)が創価大の吉田響(4年)とのし烈なデッドヒートを制し、1秒差で区間賞を獲得した。3区で起用されたルーキー折田壮太(1年)は落ち着いた走りで区間5位のタイムをマークし、突き放すと、4区のエース格の黒田朝日(3年)が33分3秒で従来の記録を13秒更新する圧巻の区間新記録をマークし突き放した。

 ただ、出雲駅伝4区でも区間賞をマークしている国学院大の5区、野中恒亨(2年)が圧巻の走りをみせて、青学大を猛追。3位から2位に順位をあげると、1分27秒あった差を41秒まで詰めた。青学大の5区田中悠登(4年)は首位を守ったが、6区の白石光星(4年)にタスキを渡す際には「ごめん」と声をかけた。

 6区では首位青学大と41秒差の2位でタスキを受けた国学院大の山本歩夢(4年)が中盤から右脇腹を抑えながらも終盤に一気に差を縮め、36分47秒の区間新記録で4秒差まで詰めていた。