ドジャース・大谷 人生設計通り結婚イヤーに 誤差4年も実現にビックリ
◇ワールドシリーズ第5戦 ドジャース7−6ヤンキース(2024年10月30日 ニューヨーク)
【ヤナギタイムズ】日本ハム時代の13年12月から大谷を本格取材し、TBS系情報番組「ひるおび」、「ゴゴスマ」などに随時出演する本紙MLB担当・柳原直之記者の連載コラム「ヤナギタイムズ」。今回は大谷の人生設計シートについてレポートした。
大谷は岩手・花巻東3年時に作った、人生設計シートの27歳の欄に「WBC日本代表MVP」と記した。設計シートよりも1歳年を重ねた28歳8カ月(29歳シーズン)の23年3月に初のWBC日本代表入りだけでなく、MVPまでも達成したことは驚きだった。
キャンプ中の2月末に真美子夫人との結婚を発表した。「結婚」は26歳の欄に記してあったが、並列で「ワールドシリーズ制覇」とも書いてあった。まさか…とは思ったが、4年遅れながらWBC&MVPに続いて再び2つの計画を同時達成。「言霊」という言葉を聞いたことはあるが、驚きを通り越して、信じられない気持ちだ。
試合後のシャンパンファイト。10年契約の1年目の大谷は選手やスタッフに「Let’s do this nine more times(これをあと9回やろう)」と呼びかけたという。就任9年目で2度目のワールドシリーズ制覇を成し遂げたロバーツ監督は「まだそのプレッシャーを感じたくない」と思わず笑っていたが、きっと大谷は本気で言っている。設計シートによればワールドシリーズを計3度優勝する野望を高3の頃に抱いていたが、「10連覇」に上方修正された。
同じシートに記されている「サイ・ヤング賞」や「ノーヒットノーラン」の夢はまだ実現していない。挑戦は、98〜00年ヤンキース以来25年ぶりWS連覇が懸かり、投手で復帰する来季もまだ続く。