段ボールに捨てられていた赤ちゃん猫 多頭飼いの準備万端で受け入れると、初日から…? 飼い主「大物になる予感」
東京都在住のAさんがミントちゃんを家族に迎えたのは、2021年10月のこと。ミントちゃんは、当時まだ生後2日の小さな命でした。野良猫の母親が育児を放棄し、3兄弟と共にダンボールに入れられていたところを、偶然通りかかった保護活動者の方に発見され、一命を取り留めました。その後、譲渡サイトに掲載され、Aさんとの出会いが訪れます。
Aさんがミントちゃんにひかれたきっかけは、兄弟と一緒に鳴いている動画でした。小さな体で懸命に生きようとする姿が胸に響き、「この子を家族に迎えたい」と強く思ったのだそうです。それまでAさんの家には先住猫のリリィちゃんとチェリーちゃんが暮らしていました。以前、実家の子猫を一時的に預かったとき、2匹がその子猫の世話をよくしてくれたのを見て、新しい家族を迎えたいと考えるようになったのです。
ミントちゃんを初めてお迎えした日、Aさんは多頭飼いの準備をしっかり整えていました。住む階やケージを分け、先住猫たちを優先するという計画も完璧。しかし、そんな心配は杞憂に終わり、ミントちゃんはなんと初日からベッドで大の字になってお腹を見せ、リラックスした姿を見せてくれたのです。Aさんは「大物になる予感がした」と振り返ります。
名前は、先住猫たちが植物にちなんだ名前だったため、それに合わせて「ミント」と名付けました。夏生まれで青い目を持つ爽やかなイメージも、ミントという名前にぴったりでした。
現在3歳になるミントちゃんは、やんちゃで甘えん坊。特にお気に入りなのは、抜け毛を丸めたボールで遊ぶこと。一日中飽きることなくボールを追いかけ、エネルギッシュな姿を見せてくれます。
ミントちゃんが家族になってから、Aさんの生活にも変化が訪れました。それまで片付けが苦手だったAさんも、誤飲や怪我を防ぐために整理整頓を心がけるようになりました。また、外出してもすぐに猫たちに会いたくなってしまうため、自然とインドア派になったそうです。
ミントちゃんとの出会いは、Aさんの家に新たな活気と笑顔をもたらし、リリィちゃんとチェリーちゃんにも素敵な妹ができました。ミントちゃんは、Aさんの家族に癒しを届けてくれています。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)