2024年10月にアメリカマクドナルドで集団食中毒が発生したことを受け、タコベルやケンタッキーフライドチキン(KFC)などいくつかのファストフードチェーンが「タマネギ」の使用を停止し始めたことが報告されています。食中毒の発生源は確認されていませんが、タマネギが最も有力だと考えられているとのことです。

E. coli Outbreak Linked to McDonald’s Quarter Pounders | E. coli infection | CDC

https://www.cdc.gov/ecoli/outbreaks/e-coli-O157.html

Fast-food chains hold the onions after McDonald's E. coli outbreak | Reuters

https://www.reuters.com/business/retail-consumer/mcdonalds-onions-under-scrutiny-after-us-e-coli-outbreak-2024-10-24/

Taco Bell, KFC, Pizza Hut, Burger King pull onions amid McDonald’s outbreak - Ars Technica

https://arstechnica.com/health/2024/10/taco-bell-kfc-pizza-hut-burger-king-pull-onions-amid-mcdonalds-outbreak/

アメリカのいくつかの州で食中毒が報告されたため、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は2024年10月22日に調査を始め、ほとんどの患者が「マクドナルドのクォーターパウンダーを食べた」と報告していることを突き止めました。

体調不良の報告は22日時点で10州49件にわたり、CDCは「マクドナルドのクォーターパウンダーを食べて大腸菌の重度の症状が出た場合は、医療提供者に連絡してください」と注意を促していました。





CDCによると、10月23日の時点でマクドナルドはどの食品が影響を及ぼしたのか調査中とのこと。調査に合わせて、マクドナルドはクォーターパウンダーにしか使っていないという「新鮮なスライスタマネギ」および「クォーターパウンダー専用のビーフパティ」の使用を一時停止しました。

海外メディアのロイターによると、マクドナルド食中毒を受け、タコベル、KFC、ピザハット、バーガーキングなどの有名ファストフードチェーンが、特定の店舗でタマネギの使用を停止しているとのことです。



この事態を受け、KFC、ピザハット、タコベルを所有するヤム・ブランズは「一部店舗で生タマネギをメニューから外す」という声明を発表。バーガーキングも「店舗の約5%でメニューからタマネギを除去した」と発表しました。

なお、マクドナルドは「使っていたスライスタマネギの供給者はテイラー・ファームズだった」と発表しており、テイラー・ファームズは「大腸菌は検出されていない」としつつも、大事をとってリコールを実施しています。テイラー・ファームズは「私たちは引き続きFDAおよびCDCと緊密に協力していきます」と述べました。