井桁弘恵(撮影:はぎひさこ)

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 毎週水曜24時30分よりテレ東系で放送中のドラマNEXT『私の町の千葉くんは。』で主演を務めている井桁弘恵。“初恋”をテーマに、イケメン兄弟に振り回されるハラハラドキドキ満載の物語のなかで、井桁はどのような姿を見せてくれるのか。物語のテーマにちなみ、初恋のエピソードや学生時代の思い出、共演の山下幸輝&犬飼貴丈の印象などを、クランクイン前に語ってもらった。

参考:井桁弘恵主演で『私の町の千葉くんは。』連続ドラマ化 山下幸輝&犬飼貴丈と三角関係に

ーー7月期に放送されていた『伝説の頭 翔』(テレビ朝日系)に続いてのドラマ出演になりますね。しかも今回は主演という大役です。

井桁弘恵(以下、井桁):ありがたいです。『伝説の頭 翔』では、主演の(高橋)文哉くんを横で見ていて、本当にすごいなと感じる部分がたくさんありました。『私の町の千葉くんは。』では、学んだことを活かせたらなと思うんですけど……。主演と言えど、大それたことができるタイプではないので、山下(幸輝)くんや犬飼(貴丈)くんにも甘えさせてもらいながら、みんなで一緒に盛り上げていけたらいいなと思っています。

ーー『私の町の千葉くんは。』はテレ東の深夜ドラマとしては珍しい、すごくピュアな作品ですよね。

井桁:そうなんですよ。テレ東さんは、不倫ものとかドロドロした作品が多いですもんね(笑)。『私の町の千葉くんは。』のように、ライトに楽しめるラブコメって、逆に新鮮な感じがします。甘酢っぱい気持ちを思い出させてくれる作品もいいですよね。

ーー原作は読まれましたか?

井桁:はい! 原作のマチはとにかく純粋なので、イメージに寄せられるように頑張っています。変にあざとい部分が見えたりすると、「なんか、違う」となってしまう可能性があるなと思うので、そこは気をつけながら。

ーーマチは、悠人(山下幸輝)を選ぶのか、それとも悠一(犬飼貴丈)を選ぶのか。3人の恋愛模様もすごく気になります。

井桁:みんなが、マチを応援してくれるような結末になればいいなと思います。ただ、他人の恋愛って、客観的に見ることができるので、「この人がいいよ」とか「そんな人、絶対にやめた方がいい」とか言えるじゃないですか。だから、「ちょっと、マチ!」って言いたくなるようなもどかしさもあったりして。でも、自分がそのとおりに行動できるか? と言われたら、絶対に無理なんですよね。そのあたりが、恋愛のもどかしさというか。

ーー初の教師役についてはいかがですか?

井桁:人見知りなので、生徒がいっぱいいるのが怖いです(笑)。「みんなに見られてる~!」っていうのと、1対○○人という構図が……。たくさんの人に見られながら台詞を言うのが、本当に苦手なんですよね。だから、なるべく授業のシーンは少なめがいい……。

ーーほかの作品でも、たくさんのスタッフの方に囲まれているのでは?

井桁:うーん。スタッフさんとかは平気なんですけど……教師という役柄がそうさせるんですかね。「ちゃんとしなきゃ!」みたいな。あと、若い子たちに「どんなもんだ?」って試されているような気持ちにもなるのかもしれません。失敗しないようにっていうプレッシャーが出てきちゃう(笑)。

ーー意外ですね。井桁さんは人見知りなタイプなんですか?

井桁:はい。もう、とにかく大人数が苦手で。誰と何の会話をしたらいいのかわからなくなっちゃうんです。

ーーそういうときは、どうされているんですか?

井桁:ぼーっと外を眺めてますね(笑)。なので、今回はみんなと仲良くなれるように、頑張って克服していきたいと思います。

ーー山下さんと犬飼さんとは、お話されましたか?

井桁:しました! お二人ともクールなイメージがあるので、仲良くなれるかなぁ。まだ掴みきれていない部分もありますが、仲良くなれたら嬉しいです。

ーー『私の町の千葉くんは。』は、“初恋”が鍵を握る作品でもあります。井桁さんの“初恋の思い出”があったら教えてください。

井桁:中学生のときかな。好きだった子に告白をしたんですよね。そしたら、彼がみんなに相談したみたいで。それで萎えてやめちゃいました。「やっぱいい」って。言いふらされたと思って、すごく嫌になっちゃったんです。

ーー告白の取り消しですか!?

井桁:そうです(笑)。あとから「言いふらしたつもりじゃなかった」と言われて、誤解は解けたんですけど……。当時から、熱しやすく冷めやすかったんだと思います。すごく好きだったのに、「ああ、もういいわ」ってなってしまったので。

ーーどういうタイプの子だったんですか?

井桁:ちょっかいをかけてくる系の子でしたね。最初は気になってなかったし、「カッコいい!」「キュンとする!」という感じではなかったんですけど、一緒にわちゃわちゃしてるのが楽しかったんだと思います。

ーー一目惚れタイプのマチとは反対ですね。

井桁:たしかに! でも、一目惚れの経験はあります。

ーー好きになり方は、まちまちなんですね。

井桁:はい。……マチにちなんで、まちまち(笑)。

ーー(笑)。井桁さんは、どういう学生だったんですか?

井桁:部活と勉強と学校行事に全力を尽くしていました。テニス部の部長だったので、毎日テニスをして、テスト期間はみんなで教室に残って勉強をして。体育祭や文化祭も、めちゃくちゃ張り切っていました。バイトが禁止だったので、学生生活にすべてを注いでいたというか。とにかく、青春してましたね。海が近かったので、放課後みんなで海に行ったりもしていました。楽しかったなぁ。

ーー当時のことはよく思い返しますか?

井桁:思い返しますし、福岡に帰ったら高校に寄ったりします。友達と会って、思い出話を語り合うのも好きです。

ーー印象に残っている先生がいたら教えてください。

井桁:小学校のときに、「気合と根性」が口癖の先生がいて。今となってはグレーかなと思うんですけど(笑)、すごい熱い方だったんですよね。当時は怖いなと思っていたんですけど、その奥には愛情があって。ただ怖いだけじゃないというのが伝わってきたので、すごく印象に残っています。

ーードラマ以外にもバラエティやMCなど活躍の幅が広がっていますが、今後の目標や展望はありますか?

井桁:演じることを続けていけたらいいなと思っています。直近の目標は、『私の町の千葉くんは。』を悔いがないようにやり切ることですかね。あとは、心から楽しめる仕事を増やすために、実力を伸ばしていきたいと思っています!

(取材=宮川翔/構成=菜本かな)