この記事をまとめると

■インドネシアの自動車ショー「IMX2024」でドリフトイベントが開催された

■近年インドネシアではドリフトが大人気で女性限定クラスもある

■参戦した2人の日本人ドライバーにインタビューを行った

インドネシアのドリフトイベントに日本人女性ドライバーが出場

10月4日から6日に渡って開催されたインドネシアのアフターパーツ系自動車ショー「インドネシア・モディフィケーション&ライフスタイル・エキスポ(IMX)2024」。その屋外エリアでは、「インドネシアドリフトシリーズ(IDS)」の第5戦も行われていた。

インドネシアでは年々ドリフト熱が高まっており、そのシリーズには個性豊かなドライバーが顔を揃えている。

今回はその女性限定クラスである「ウーマンドリフトシリーズ(WDS)」に参加していたふたりの日本人ドライバーに話を聞いた。

ヒートアップするドリフト熱を肌で感じて

ひとり目は、「ドリフトの魅力を世界に発信するドリフトエンターテイナー」こと下田紗弥加選手。S14シルビアでの参戦となったが、実際に走ってみてどんな思いを抱いたのだろう。

「2月のIDSキックオフ大会、7月のD1インドネシア、そしてこのウーマンドリフトシリーズと、今年は3回インドネシアのレースに出場しました。来るたびに感じるのは、インドネシアのドリフト熱がどんどん上がっていることですね。ドライバーも観客も若い人が多いイメージで、たくさんの人から声をかけてもらっています。私のInstagramのフォロワーの1割がインドネシアの人になった、ということからもファンの皆さんの熱気が伝わってきます」。

「今回のレースを終えての感想は、コース自体の難易度はそれほど高くないぶん、細かな部分で差がつくかな、という印象でした。路面状況も悪く、ギャップも多いので、挙動が変わってトラクションが抜けないようにと気を使いましたが、このあたりもスキルアップにつながると前向きにとらえています。また、シートポジションもなかなか決まらなかったのですが、ブリッド製NEWシートに載せ替えることでセッティングがキマったのは収穫。これからも海外でのいろいろな経験を生かしていきたいですね」。

ワールドワイドに戦うための糧に

続いては、「たくさんの国で走ることが目標」と口にする水原亜利沙選手。180SXに乗り、一度は準決勝で敗れるも、3位決定戦で巻き返して表彰台の位置をひとつ上げてみせた。

「いまは日本とアメリカを行き来しながら活動しています。今回のレースはイベント会場の駐車場で、路面がブロックで常に弾むような感じだったので、クルマのダメージが心配でしたが最後までがんばってくれました」。

「私はインドネシア語がしゃべれないのですが、それでも皆さんが優しくしてくれたのでいい思い出ができました。次に行くときまでにはしゃべれるようになりたいですね。今後は、またアメリカに行っていろいろなイベントに参加する予定です。大会では走行本数が限られるので、数多く走って経験を積んで、来シーズンも好成績を残せるように頑張りたいと思います」。

世界を股にかけて活躍し、インドネシアのドリフトファンを熱狂させるふたりの日本人女性ドリフトドライバーにこれからも注目したい。