横浜の住宅に“緊縛遺体”…首都圏で相次ぐ強盗事件との“類似点”多数 専門家「全国各地で起きてもおかしくない」

写真拡大

16日朝、横浜市青葉区の住宅で、高齢の男性が手と足が縛られた状態で死亡しているのが見つかった事件。
住宅の玄関脇にある窓ガラスが一部割られていたことが新たに分かるなど、詳細が少しずつ明らかになってきた。

玄関脇の窓ガラス一部割られる…侵入のためか

事件が明らかになったのは、16日午前9時半ごろに隣の人から警察に寄せられた「玄関脇の窓が昨日から開いたままになっている」という110番通報だった。

通報を受け警察官が現場にかけつけたところ、男性は手と足が縛られた状態で、体には暴力を受けたような傷があり出血していたという。

上空から撮影した映像では、住宅の前の道路で多くの警察官が鑑識作業にあたり、玄関付近を入念に調べる様子や、玄関脇の窓が開いている状況が確認できた。

男性の遺体は脱衣所で見つかった。
さらに、住宅の玄関脇にある窓ガラスが一部割られていたことが新たに分かった。警察は、犯人が室内に侵入するために割った可能性があるとみている。

現在も、この家の住人男性と連絡が取れていない。警察は、死亡したのが住人の男性とみて身元の確認を急ぐとともに、殺人事件とみて調べを進めている。

首都圏で相次ぐ強盗事件との類似点多く…関連は?

事件を受け、現場近くに住む人は恐怖におびえていた。

「いっぱい事件があちこちで多発しているじゃないですか。だから怖い感じがしますけどね」

「こんな身近でこういうことが起こるって、やっぱ思っていないので。本当に怖いしかないですよね。対策しようがないですね、でもね」

狙われたのは高齢の男性。手足を縛られ、体には暴行を受けた傷。住宅の窓ガラスが一部割られるなど、これまでの事件との類似点は多くある。

今回の事件について、元埼玉県警捜査一課警部補の佐々木成三氏は「一般民家で高齢者の方が緊縛された状態で亡くなっているということに関しては、僕は去年あった狛江の事件を思い出させるような手口になりますので、類似しているなというふうには感じます」と分析する。

こうした事件は今後も続く可能性はあるのか。

佐々木氏は「今回も闇バイトの可能性は、まだ大いにあると感じる。実行犯が多く捕まっている中でも、まだ事件を抑止できてないというふうになると、これは指示役、首魁が捕まらない限り、今は関東近辺で起きていますが、全国各地で起きてもおかしくない」と話す。

現時点では、首都圏で相次いでいる強盗事件との関連はわかっていない。警察は、家の中から金品が奪われていないか確認を進める一方で、一連の強盗事件との関連の有無についても調べを進めている。
(「イット!」10月16日放送より)