MVP争うメッツ遊撃手リンドーアが大谷翔平に脱帽 世界的な重圧の中で「道を踏み外さない能力」の凄み

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ドジャースのキーマンとなる大谷(左)をリンドーア(右)が絶賛した。(C)Getty Images

 ナショナル・リーグ優勝決定シリーズは、現地時間10月16日の第3戦から、舞台をニューヨークのシティ・フィールドに移して3連戦が行われる。ドジャースとメッツが1勝1敗で並ぶ中でどのような戦いが繰り広げられるかは小さくない関心を集める。

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 その中でシリーズの行方を左右するキーマンになり得るのが、ドジャースの大谷翔平だろう。今ポストシーズンでは打率.222、1本塁打、OPS.677とやや精彩を欠くスラッガーの猛打がふたたび活発化すれば、流れは一気にドジャースへと傾く。

 メッツの側に立てば、相手打線の先頭に立つ大谷をいかに封じ込めるかは、9年ぶりのリーグ制覇へのカギとなる。

 無論、メジャーリーグ史上初の「シーズン54本塁打・59盗塁」をやってのけた偉才にリスペクトは抱いている。現地時間10月15日に開かれた記者会見に臨んだメッツのフランシスコ・リンドーアは、地元放送局『SNY』などに対して「彼のシューズには感心するよ。かっこいいスパイクを持っている」とジョークで笑いを取りつつ、称賛の言葉を並べた。

「自分の中にとどまっている能力に感心する。オオタニは初日から大きなプレッシャーを背負ってきた。多くの目とカメラが彼に向けられ、自分の中にとどまり、大きくなりすぎず、道を踏み外さない彼の能力は、僕からしても素晴らしいものだ。彼はどこに行っても素晴らしい仕事をしてきたんだ」

 周囲の雑音に惑わされず、野球に専念する――。プロとして当たり前のように思えることを淡々とこなす“才能”を称えたリンドーア。今季に大谷とリーグMVPを争う彼だが、「同じユニフォームを着ていようが、他のユニフォームを着ていようが、彼は仲間を尊敬しているように感じるよ」と絶賛。球界で「唯一無二」の歴史を紡いできた日本人に脱帽しっぱなしだった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]