米インテルとAMD、半導体のソフト動作確実化へグループ結成

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Stephen Nellis

[15日 ロイター] - 米半導体大手のインテルとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は15日、両社の半導体全体でソフトウエアが動作することを確実にするために「諮問グループ」を結成すると発表した。英同業大手アーム・ホールディングス<ARM.Oに対抗する狙いがある。

諮問グループの創設メンバーには米ブロードコム、デル・テクノロジーズ、オラクル、中国のレノボ・グループ(聯想集団)などが加わった。インテルとAMDの半導体の「本質的な機能と特色」について技術的な意見を聞き、幅広い使用で「一貫しており、同じ」であることを確認する。

インテルは、開発した「x86」と呼ばれるアーキテクチャーを約40年間にわたって世界のパソコンやデータセンターサーバー向けに供給してきた。AMDはインテルから技術のライセンス供与を受けてx86のアーキテクチャーを使った半導体も製造し、インテルと直接競合している。

しかし、両社の市場シェアは競合するアームに侵食されている。アームはアーキテクチャーの技術を供与し、米アップルやクアルコム、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、グーグルを傘下に抱えるアルファベットなどに採用されている。

アームが台頭した一因となったのが、どのメーカーが製造した半導体も全てのアームのソフトを動作できることを契約に定めていることがある。これに対し、インテルとAMDは同じx86のアーキテクチャーを半導体に使っているものの、それぞれの製品間で動作するようにソフトを調整する必要がある場合もある。

この対策として、インテルとAMDは諮問グループの結成に踏み切った。