TUY

写真拡大

■紫金山・アトラス彗星の見える位置と明るさ

【写真を見る】紫金山・アトラス彗星の見える位置と明るさは ~15日ごろまでの見え方 国立天文台解説より

紫金山・アトラス彗星(ツチンシャン・アトラスすいせい)は、星空の中を日々移動していくため、観察する日により位置が変わっていきます。また明るさも日々変化していきます。

※画像は14日山形県山形市から

■10月12日から10月15日頃(夕方の超低空)

10月中旬に入ると、彗星の見かけの位置が太陽から離れ始め、夕方のたいへん低い空ではありますが観察できるようになります。ただし、日の入り1時間後の彗星の地平高度が10月12日ではわずかに1度(西)です(東京の場合、以下同じ)。

日を追うごとに高度が上がりますが、10月15日でも14度(西)と低く、この時期の観察は相当難しいものと思われます。

彗星の明るさは、1.5等から3等が期待されます(予想等級、以下同じ)。6等よりも明るければ肉眼で見える明るさですが(十分に暗い空の場合)、彗星の位置する西の低空は、薄明が残り空がほの明るかったり、また地上の明かりやもやなどの影響を受けたりして、この時期における肉眼での観察は容易ではありません。

望遠鏡や双眼鏡を使うと見える可能性が高くなりますが、それでも簡単ではないでしょう。明るく輝く金星などを目印に、少し早めの時間帯から探してみましょう。

なお、適切な設定をしたカメラでは写すことができると思われますが、設定を探りながら撮影する必要がありそうです。

■どう見えるのかを図で