実戦形式の打撃練習に登板するオスナ(撮影・栗木一考)

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 ◆ソフトバンク全体練習(11日、みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクのロベルト・オスナが、実戦形式の打撃練習でマウンドに上がった。近藤健介らに対して投じ、安打性の当たりは3本だった。

 対戦した打者はこのほか周東佑京、中村晃、今宮健太、甲斐拓也、ジーター・ダウンズで、計6選手。近藤は空振り三振に仕留めた。オスナは「すごくよかったし、プレーオフ(クライマックスシリーズ)に向けて準備できた。試合がなかったのでそこまで大きな課題はなかったけどしっかり自分のリズムで投げるとか、フォームを固めて投げるとかを確認しながら投げられた」と充実感を口にした。

 昨年に引き続き、日本球界では2度目のポストシーズンを迎える。米大リーグでも大舞台の経験があるオスナは、レギュラーシーズンとポストシーズンでは「気持ちが違う」と語る。ポストシーズンでは、1つのプレーがステージ突破に大きく影響するため、経験豊富なオスナでも「シーズン中の1敗と全く違うのでプレッシャーはかかる」という。

 それでも「その時に出てくるアドレナリンは自分を助けてくれるので、どんどんやっていけるという感じ。自分のプレースタイルというか、競技の質も上がってくる」と、決してプレッシャーがマイナスにだけ働くわけではないことを強調した。

 守護神としてスタートした今季は腰の治療のためにシーズン途中に渡米し、9月中旬に1軍復帰。再び抑えとして完全復活するために調整を続けている。「もちろん、9回に投げたいという気持ちはあるけど、一番の目標はチームをサポートすること。小久保さんの判断にリスペクトを込めて投げていくということが一番大事」と力を込める。短期決戦に向けて着々と準備を進めている。(大橋昂平)