菅野智之のMLB移籍は実現するか? 米専門メディアが追報した巨人エースの“可能性”「興味深い選択肢となるかもしれない」

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今オフのメジャー移籍を目指すことが報じられた菅野。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 衝撃的なニュースが深夜の列島を賑わせた。

 現地時間10月4日、米スポーツ専門局『ESPN』は、巨人の菅野智之が今オフに海外FA権を行使し、メジャーリーグ移籍を目指す意向だとすっぱ抜いた。

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 文字通りのビッグニュースだった。今季の菅野は24試合に先発登板して、最多勝タイトルが決定的な15勝(3敗)をマーク。防御率1.67、WHIP0.94という安定感抜群の成績で巨人のセ・リーグ優勝に貢献していた。ポスティングでのメジャー移籍を目指した20年には新型コロナ感染拡大の影響もあり、メッツ、レッドソックス、パドレスなど複数球団から希望条件に見合うオファーは届かず。1年8億円(推定)の4年契約で巨人に残留していた背景がある。

 35歳ながら依然として大エースに君臨する右腕が抜けるとなれば、巨人の戦力ダウンは必至だ。今回の記事を執筆した敏腕記者のジェフ・パッサン氏によれば、「彼の世代では日本プロ野球で最も成功した日本人投手である巨人のトモユキ・スガノが、この冬に海外FAでメジャーに来る」と断言した。

 このパッサン記者の情報は瞬く間に米メディアでも話題沸騰。球界のありとあらゆる移籍情報を発信する『MLB Trade Rumors』は、今オフの先発投手におけるFA市場には、コービン・バーンズ、菊池雄星、マックス・フリード、ジャック・フラハティ、2025年の選手オプションを持つブレイク・スネルなど好投手が居並んでいることを紹介。その上で、菅野のメジャー移籍の可能性を次のように論じている。

「35歳になる年齢を考えると、おそらくスガノ自身も長期契約を望んでいないだろう。そうした状況を考慮すると、短期契約で、トップクラスの実力を持つ先発投手を獲得したいチームにとっては興味深い選択肢となるかもしれない」

 クライマックスシリーズのファイナルステージを控える巨人。ポストシーズンで12年ぶりの日本一を目標に掲げるチームにあって、精神的支柱ともなっている菅野が、最終的にどのような決断を下すかは大いに興味深いところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]