梶浦由記プロデューサーのポスト。「たかがプロデューサーが一人離れたくらいで」とも

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2019年3月に解散した3人組ボーカルユニット・Kalafinaが再結成し、25年1月に復活ライブを開催することを24年10月3日、ユニット公式Xが発表した。

一方、ユニットのプロデュースを手がけた音楽プロデューサーの梶浦由記さんは同日、今回の再結成には関与していないことをXで明かしている。

「正式なお知らせも説明も一切いただいておりません」

Kalafinaは08年、梶浦さんが劇伴を担当した劇場版アニメ『空の境界』シリーズの主題歌プロジェクトのために結成された。『魔法少女まどか☆マギカ』の主題歌を担当するなど人気を博すも、18年にプロデューサーの梶浦由記さんと、メンバー2人が所属するスペースクラフトを相次いで退社し、活動休止状態に。その後、19年3月にファンクラブ公式サイトで解散が発表された。

解散から約5年半後の10月3日、ユニット公式Xが25年1月に復活ライブを開催すると発表。メンバーのWakanaさん・Keikoさん・Hikaruさんの3人からの「私たちがソロ活動をしている間も皆さんがKalafinaのことを大切に想ってくださる気持ちを受け取って、また3人で歌おうと決心しました」とのコメントを公開した。

一方の梶浦さんは同日、「Kalafinaさんについて」として声明を公開した。

ユニットの再結成に際し、梶浦さんに多くの問い合わせが寄せられているとしつつ「私梶浦由記は今回の公演に一切関関与しておらず、またそれ以前に今回の公演開催について、主催の方からも、またメンバーのどなたからも、正式なお知らせも説明も一切いただいておりません」(原文ママ)と明かした。

「約十年に渡り、共に音楽を作らせていただけた幸福に改めて心より感謝」

ユニットについては「Kalafinaの皆様は今後、私のプロデュースを離れ、私の知らない所で新しいKalafinaとして歩まれることを決意されたのでしょう。私は私で、将来また一緒にKalafinaの音楽を紡げる道を探ってはおりましたが、それはもう叶わぬ未来となりました」と寂しさをつづった。

3人の選択について「大変残念ではありますが、メンバーの皆様がはっきりと選ばれた道です。これはもう互いに音の道を探す一人一人の人間ですから、そのようなこともあるでしょう」と理解を示した。

その上で、「かつて、約十年に渡り、共に音楽を作らせていただけた幸福に改めて心より感謝を致しますと共に、今後のKalafinaさんのご活躍をお祈りするばかりです」と結んでいる。

梶浦さんの声明には、「梶浦さんいてのKalafinaだったのに残念です」「これは寂しい報告だな......残念でならない」など混乱の声が寄せられた。中には、梶浦さんが手がけた楽曲の扱いについて心配する声もある。

梶浦さんはこうした声を受け、4日にXを更新。「蛇足になってしまいますが...たかがプロデューサーが一人離れたくらいで、Kalafinaさんが過去の曲を歌えなくなるなどという事はあり得ませんし、私個人もそんなことは一切望んでおりません」とした。