ブラックバーンの大橋祐紀【写真:Getty Images】

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「色々な人に、日本代表として世界と戦いたいと思ってもらえれば嬉しい」

 森保一監督率いる日本代表は10月3日、都内で2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で戦う10月のサウジアラビア戦(11日=ジッダ)、オーストラリア戦(15日=埼玉)に向けたメンバー27人を発表した。

 28歳での初招集となったFW大橋祐紀(ブラックバーン)について、選出理由を明かした。

 大橋は今夏、サンフレッチェ広島からイングランド2部に移籍し、ここまでリーグ8戦4発と大活躍。森保監督は「同じ力を持っているのであれば若い選手を招集することも考えられるかもしれないし、色々なやり方がある中で、彼がすでに28歳ということでW杯やその先を見据えた時に招集されるのは、なかなかこれまでできていなかったことかもしれない。そうでもないところでも、我々は見ているというのを色々な選手に知ってもらえればと思う」と説明した。

「若手であれベテランであれ、明らかに結果を出している、存在感を発揮しているということであれば、誰にでもチャンスがあるというのを大橋選手の招集で色々な人に、日本代表として世界と戦いたいと思ってもらえれば嬉しい。我々のスカウティングの目は、イングランドならプレミアだけでなく2部、ヨーロッパだけでなくアメリカにも選手がいるし、国内にもJリーグで活躍する素晴らしい選手がいる」

 さらには「スカウティングのネットワークは、全てといっていいくらいできるだけ広くスカウティングして毎回選手を選んでいることを再認識してもらえれば嬉しい。あとは本人が普段やっていることを代表の舞台で発揮できるように、年齢は関係なくチャレンジしてほしい」とも語った。

 リオ五輪世代では、現在の中心の1人でもあるMF鎌田大地が森保ジャパンで2019年にA代表初招集。MF南野拓実と同い年の29歳FW古橋亨梧も5年前に初選出された。大橋はそのなかでも特に“遅咲き”となるが、過去には、川崎フロンターレ時代のDF山根視来を27歳で初招集し、カタールW杯メンバーに残したこともある。28歳の大橋も最終予選でサバイバルを勝ち抜ければ、北中米への道がつながっていくはずだ。(FOOTBALL ZONE編集部)