スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥【写真:中戸川知世】

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IBOスーパーバンタム級王者のデービスが豪語

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者、井上尚弥(大橋)に同級から挑戦状が叩きつけられた。WBCとIBFで同級5位のリアム・デービス(英国)が1909年創刊の老舗英専門誌「ボクシングニュース」公式YouTubeに出演。井上との対戦が叶った場合「KOできる」「とても面白い試合になる」と挑発的な言葉を並べた。

 デービスは16戦16勝(8KO)の実績を持つ28歳。「ボクシングニュース」の番組で「僕は一番になりたいだけなんだ。彼は一番で、彼を倒すビジョンを持っている。人生をかけて僕は一番になりたい。そしてイノウエとの一戦でそれは達成できる。だから戦いたいね。僕がコントロールできることではないということは分かっているけど、もしオファーが来れば、100%僕を見ることができるよ。日本でも、テルフォード(デービスの地元)でもどこでもいい」と不敵に笑いながら、井上へ挑戦状を叩きつけた。

 井上との対戦が叶うとすれば格下の「アンダードッグ」として見られる。その上で「アップセットを起こし、それが間違いだと証明する自信はありますか?」という質問に対しデービスは「ああ、僕はこの階級にいる誰でもKOできる力があると感じている。自分自身のショットを気に入っている。もちろん、距離を取らず中に入り込んで良いパンチを当てに行く、とても面白い試合になるだろう」と自信を見せている。

 今年井上が戦ったルイス・ネリ(メキシコ)やTJ・ドヘニー(アイルランド)戦では、勝ちこそしたもののミスがあったと言いたげ。6月のネリ戦については「わからないけど、彼(井上)は自身を過信していたと思う。パンチを打ち込んだ後の位置取りを間違えていた。余裕があるとき誰でもミスは犯すものだ」と、初回にネリの左フックを顎に受けてダウンした際の状況を解説してみせた。

「とても重いパンチというわけではなかったと思うが、それをみて、自分はネリより良いパンチャーであり、より良いフィニッシャーであると信じている。まあ、彼は最高だよ。何も言うことはない。彼は最高で、称賛に値するよ。いつか対戦できたらいいね」。デービスの思いが井上に届くことはあるのか。

 井上の次戦は12月に国内で計画されており、相手はWBO&IBF世界スーパーバンタム級1位サム・グッドマン(オーストラリア)が最有力とされている。来年はT-モバイルアリーナやMGMグランド・アリーナなど米ラスベガスでの大型興行も候補。指名挑戦権を持つ元WBA同級王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)も井上戦を熱望している。

(THE ANSWER編集部)