「音信不通リスト」に載っていた渋谷琴乃さん

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「連絡が取れない」として波紋を広げていた女優の渋谷琴乃さん(49)に動きがあった。情報提供を呼び掛けていた一般社団法人「映像コンテンツ権利処理機構」(略称:aRma)の「権利者捜索リスト」から、10月2日付けで彼女の名前が削除されたことがわかった。芸能関係者によると、「渋谷さん本人ではなく、関係者を通じて同法人に連絡を行った」という。

【写真】現在49歳の渋谷琴乃さん。近影や若い頃のあどけない表情ほか

 事の発端は10月1日付で、同機構の公式ホームページ上の“権利者捜索リスト”に渋谷さんの名前が掲載されたことだった。同法人は、過去の映像コンテンツを放送などに2次利用するため、出演者など権利者を捜索し、許諾の有無を取ることを請け負っている。権利者と連絡が取れない場合は、本人や事務所、関係者に向けて同リストに名前を掲載していた。

 同法人は渋谷さんが1999年1月10日から放送されていたNHK大河ドラマ『元禄繚乱』の2次使用の許可取りのため、連絡を呼び掛けていた。しかし、2010年11月に出演した『山村美紗サスペンス 京都・源氏物語殺人絵巻』(フジテレビ系)を最後に、彼女はこの10年以上、表立った活動がなく、事実上の引退状態となっていた。

 渋谷さんが注目を浴びたのは、15歳で主演を務めた映画『ぼくらの七日間戦争2』(1991年)だった。“第2の宮沢りえ”と言われた彼女は、セブン-イレブンなど全盛期には11社のCMに出演し、ドラマ、映画、舞台などで活躍。1998年に舞台で共演した俳優の渡辺航氏と結婚。翌年に長男、2003年に二男を出産し、順調な結婚生活を送っていたが、2020年に夫の渡辺氏(享年53)を病で亡くしていた。

 渋谷さんの近況についてテレビ局関係者が打ち明ける。

「渋谷さんは10年以上前から芸能関係の仕事とは距離を置いています。現在は夫の会社を引き継ぎ、別業界の仕事に就いています。当時の関係者とも連絡を取ったりもしているそうです」

 リストから名前が削除された同日、NEWSポストセブンは本人に接触することができた。

──渋谷さん、権利者捜索リストにお名前が載っていましたが。

「元気でやっています」

 一言、そう語るだけだったが、亜麻色の髪を束ね、色白の肌は女優として活動していた頃と変わらなかった。2次使用にあたって許諾の有無の確認が取れたことにより、また女優として活躍していた頃の彼女の姿をテレビで見ることができるのかもしれない。