去就が注目されているのがこの冨安だ。(C)Getty Images

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 アーセナルでの度重なるケガの問題で、冨安健洋の去就を巡って噂が相次いでいるのは周知のとおりだ。イタリアでは、1月トレードの可能性を伝える報道が浮上した。

 ボローニャ時代の実績もあり、冨安は以前からイタリア復帰の憶測が後を絶たない。直近も、インテル、ユベントス、ナポリ、ミランといったセリエAの名門クラブからの関心が伝えられている。

 インテル専門サイト『InterLive.it』は9月27日、アーセナルが望むストライカーと入れ替えるかたちで、インテルとユベントスが1月にも冨安を獲得しようとするかもしれないと報じた。

 候補にあげられたのは、インテルのマルキュス・テュラムとユベントスのドゥシャン・ヴラホビッチだ。

 前者は昨季、加入1年目ながらラウタロ・マルティネスの相棒として不可欠な存在となり、クラブ通算20回目の優勝に貢献。評価を大きく高めている。一方、後者は以前からアーセナルが興味を寄せていると噂されてきた。
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 もちろん、両選手の獲得には高額な移籍金が必要だ。そこで、アーセナルが差額を埋める代替要員として冨安を取引に含め、キャッシュの金額を引き下げるかもしれないという。

 だが、『Football Insider』は同日、「イタリア勢が状況をチェックしているにもかかわらず、今回アーセナルは彼を失うことに関心がない」と、クラブに放出の考えはないと報じている。

 最終ラインのあらゆるポジションを高いクオリティでこなせる冨安の万能性は希少価値が高い。それだけに、フィジカルの懸念さえなければ、どのクラブも欲しがる存在なのは間違いないだろう。

 加入以降、毎年ケガに悩まされてきた冨安を、アーセナルはどのように見ているのか。一方で、イタリア勢が獲得に本腰を入れることはあるのか。日本の宝石を巡る今後の進展に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部