【懐かしの味再現】キミは「バスセンターの黄色いカレー」を知ってるか?昭和な黄色に福神漬けが映える

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黄色いカレーというと町中華やそば屋のカレー、懐かしい給食のカレーを思い出しますが、どれも親しみやすくてなんとなくほっこりする味ですよね。立ち食いそば屋のメニューにもある黄色いカレーですが、その中でも群を抜いて有名なのが新潟県の万代シティバスセンターにある立ち食いそば店『万代そば』のカレーです(そば屋なのに)。YouTube「Genの炊事場」でレシピが紹介されてましたので、さっそく作ってみました!

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「バスセンターっぽい飲める黄色いカレー」の材料と作り方

【材料】※2~3人分
豚バラ薄切り肉…100g
玉ねぎ… 中1個(180g目安)
にんにく…1/4かけ
にんじん…1/3本程度
ラード…大さじ1(サラダ油でも可ですがラードがおススメ)
水…700ml
豚骨スープの素(顆粒)…適量
ウスターソース…小さじ2
砂糖…小さじ1
塩…適量
福神漬け…多めに(なるべく赤い色のものがおススメ)



ラード…大さじ2
薄力粉…大さじ5
カレー粉(SB赤缶)…大さじ2
黄色着色料…適量(ターメリックで代用しています)



にんじんはいちょう切りにしておきます。
玉ねぎは大ぶりのざく切りにしておきます。
にんにくはすりおろしておきます。

【作り方】※調理時間:40分
1. 鍋にラード、玉ねぎ、にんにくを入れ、中火で炒めます。



2. 玉ねぎに油が絡んだら、豚肉とにんじんを加えて炒めます。



3. 水、豚骨スープの素、砂糖を入れて15分煮ます。


※灰汁は取りません。

4. フライパンにラードを引き、薄力粉を入れて中火で炒めます。



5. カレー粉を加えたら弱火にしてよく混ぜ、煮ている鍋からスープをお玉半分ほど加えてさらによく混ぜます。



6. 混ざったルウを鍋に入れ、全体が混ざるまで煮ます。



7. 味を見て、ソースと塩で味を調えます。





8. ご飯と一緒に器に盛りつけ、福神漬けを添えて出来上がりです。



見た目はもちろんカレーですが、最近流行りのスパイスカレーとは一線を画す昔ながらの黄色いカレーです。具も大きめですが、カレーに付き物のじゃがいもが入っていないところもポイント。とてもやさしい味で、昔のカレーはこうだったよなぁと懐かしくなってしまいました。そば屋のカレーはそば用の出汁、町中華のカレーはラーメンスープと、ベースにする出汁が基本的には違います。なのであの独特な味になるのですが、万代そばもそば屋さんですのでおそらくそば用の出汁が少なからず入っているのでは?と思ったら、なんと豚骨ベースなのだそうです。メニューに豚骨ラーメンがあるわけでもないのに豚骨スープというのは、店主のこだわりなのか何か別の理由があるのか謎です。

万代そばは1973年から続く老舗ですが、令和6年3月末に老朽化によるバスセンタービルの改修が終わり、無事にビルの1階に復活しました。鉄道とバスの乗換えがスムーズになったとのことですので、これまで以上に集客が見込めるのではないかと期待できます。ただしこれまでも平日でも1000食出ていたと言いますので、それ以上になると従業員さんは大変ですね。お土産用にレトルトも販売されているくらいですから、ファンが多いのは間違いありません。

残念ながらわたしは現地で食べたことがないので詳細までは分かりませんが、ラードを使っているので豚肉自体は豚バラではなくてロースやモモ肉ではないかと思います。ラードで作るとコクが出るのですが、もしラードがない場合は豚バラを使うのがおススメです。今回はラードを使った上に豚バラでコクを上乗せしていますが、油っぽいのが苦手な場合はどちらかにしておくのが無難かと思います。また黄色にするために着色料を入れると動画では紹介していましたが、ちょっと抵抗がありましたので代わりにターメリックを入れています。色にこだわりさえしなければ、入れなくてもかまいません。

多めに見える福神漬けですが、赤白黄色のこの彩りと味は福神漬けなしでは成立しません。
とても懐かしい味ですので、ぜひ作ってみてください。