【音現場から・ミキサー裏話】ヘッドホン
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「音現場から・ミキサー裏話」。番組の工場=スタジオ、その周辺にまつわるさまざまな話題を技術部員がご紹介。番組やイベントの裏話も盛りだくさんです!
●9月20日(金)配信
Bluetoothヘッドホンを使う方が益々増えている気がします。インナーイヤータイプだけではなく、首掛けタイプ等様々な種類があり、既に2台目、3台目を使っているという方も多いかと思います。ノイズキャンセリングの性能もモデルチェンジ毎にUPしていますでしょうか。
ヘッドホンを使用してミキシングをする機会も多くあります。野球中継は球場の放送ブースでアナウンサーと解説者の後ろに座り、全試合ヘッドホンでのミキシングです。
使用するヘッドホンは従来型のオーバーヘッドで有線接続。周囲の騒音が多い現場では遮音性の高い機種を使用しますが、耳への圧力が強いので長時間使用していると痛くなってくるのが欠点。野球中継では4時間以上使用することもあります。
音質や耐久性、バッテリー持続時間の問題もあり、ミキシングではBluetoothヘッドホンの使用にはなかなか踏み切れません。音質と言っても良い悪いではなく、ミキシングに向くか向かないかと言う問題なのですが。
もしかしたらBluetoothヘッドホンを使用しているミキサーがいるかもしれませんが、この先もオーバーヘッドのヘッドホンを愛用していこうと思います。
ちなみに今使用しているものは数回買い換えたものの音質に慣れているため、同じ機種を30年近く使用しています。