PKを完全に読んだラジャ photo/Getty Images

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CLのリーグフェーズ第1節でアタランタと対戦したアーセナル。敵地で行われたこの試合、アーセナルを救ったのは守護神ダビド・ラジャだ。

結果的にスコアレスドローで勝ち点1を分け合ったが、アーセナルにとっては負けてもおかしくない試合だった。アーセナルの大ピンチは後半の立ち上がり。MFトーマス・パルティがアタランタMFエデルソンを自陣ボックス内で倒してPKを献上してしまったのだ。絶体絶命のピンチであったが、ラジャはFWマテオ・レテギのPKをストップ。さらにこのこぼれ球に反応したレテギのヘディングにもラジャは素早く反応し、立て続けに2つのビッグセーブを見せたのだ。

まさにアーセナルを救うヒーローになった守護神を指揮官のミケル・アルテタも大絶賛している。

「ダビドがあの瞬間に我々を救った。私は、おそらく私のキャリアの中で見た最高のセーブを2つ目撃した。今シーズン、彼は素晴らしい活躍を見せている。(アストン)ヴィラ戦での彼のセーブ、そして今日も(彼が)試合を優位に運んでくれた。これが現実だ。このレベルでは、GKにはそれが必要だ。そして、彼が今のような調子でいてくれるのは本当に嬉しい」(英『Daily Mail』より)

さらにラジャが現在世界最高のGKかどうかを聞かれたアルテタは「分からない。他のGKは見ていないが、今のところ彼が我々にとって素晴らしい存在であることは確かだ」と答えており、チームにとっての守護神の存在の大きさを語った。

堅守はアーセナルの大きな武器であるが、ガブリエウ・マガリャンイスとウィリアム・サリバを中心とした4バックにフォーカスしがちだ。しかし、ゴールマウスを守る守護神の存在も忘れてはならない。例え、4バックが抜かれてもアーセナルのゴールマウスにはラジャがいるということはチームに安心感を与えているのは間違いないだろう。

アタランタとの重要な一戦で大仕事をやってのけたラジャ。週末にはマンチェスター・シティとの試合が待っており、強豪との連戦が続くが、アーセナルには頼りになる守護神がいる。