男子ゴルフ、LIVゴルフリーグのロゴ(2022年5月10日撮影)。(c)GLYN KIRK / AFP

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【AFP=時事】全米プロゴルフ協会(PGA of America)は19日、サウジアラビアが後援するLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)に参戦している選手に対し、米国選抜と欧州選抜による男子の対抗戦ライダーカップ(Ryder Cup)と、全米プロゴルフ選手権(PGA Championship)の出場権を与えることを明らかにした。これにより、LIVでのプレーに限られていたゴルフ界のトップ選手に道が開かれた。

 LIVゴルフ組は同リーグの発足当初、米ツアー(US PGA Tour)への参加を禁止されており、世界ランキングのポイント獲得やメジャー大会への出場が困難となっていた。

 しかし、近年のメジャー大会では米ツアーとLIVゴルフの選手同士が顔を合わせており、LIVゴルフに移籍したブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)は昨年、第105回全米プロゴルフ選手権(2023 PGA Championship)に出場し、メジャー通算5勝目をマーク。さらに、第44回ライダーカップ(The 44th Ryder Cup)にも主将選出でメンバー入りした。

 LIV移籍組はこれまでにも一部のメジャー大会で特別招待枠を与えられたり、ライダーカップ出場が可能となったりしていたものの、全米プロゴルフ協会の今回の決定によって、各大会に出場できる道が開かれた。

 米ツアーとLIVゴルフのスポンサーであるサウジアラビアの政府系基金パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は現在、事業統合に向けた協議を続けており、当初の期限を大幅に超えて交渉が継続されている中で、今回の動きはゴルフ界の内戦が緩和される可能性を示している。

【翻訳編集】AFPBB News

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