168cmの長い手足で「輝くオーラ」 彩る新星、疑った“空耳”に衝撃…「今呼ばれた?」
「BsGravity」連載…第9回は「FANA」
オリックスの球団公式ダンス&ヴォーカルユニットは結成11年目を迎える。今季は新たな“挑戦”をスタートさせ、「BsGravity(ビーズグラビティ)」として躍動。メンバーは「BsGirls」9人と「BsGuys」5人の男女混成14人でスタジアムをさらに沸かせている。第9回は今季が1年目のパフォーマー「FANA」に話を聞いた。
女性メンバーで最も高い168センチの身長を生かしたパフォーマンスに注目が集まっている。「ファンの方にもすごく手足が長いと言ってもらえます。そこがアピールポイントでもありますね。自分の生まれ持っているスタイルを生かしたダイナミックなパフォーマンスと、手先までの繊細な動きを見てもらえたらと思っています」。屈託のない笑みで言葉を紡いだ。
今季からBsGravityに新加入。「全てが初めてのことばかりなので、毎回、緊張感があります」と目を見開くと「今は(加入から)半年が過ぎて。もっと(自分自身が)楽しんでパフォーマンスを届けられている感じがして、すごくやりがいがあります」と充実感を漂わせた。
「初めてグラウンドに立ってオープニングアクトをさせてもらった時、すっごく胸がバクバクだったのを覚えています。もう、ガチガチだったので、最初は。今は楽しめる気持ちがあって、ワクワクとドキドキが良いぐらいのバランスになっています」
「もっと輝くオーラをまとえるように頑張りたい」
人生で最も緊張したのが「BsGravityのオーディションでした」と振り返る。合否の結果発表は詳細を覚えていない。「自分の名前が呼ばれる合否の瞬間……。本当に時間が止まった気がして、名前が呼ばれたのに『え……?』となってました。『あれ? 今呼ばれた?』って感じで。受かるためにオーディションに来たのに、驚き過ぎていました」。無心で返事をして、その場に立ち上がった。
「3歳くらいの頃から、ずっとダンスを続けてきました。体が柔らかくて、音楽も好きで……。BsGravityは踊るだけじゃなくて、球場での近い距離からお客様の声を届けてもらえたり、私たちが元気を与えることもできる。今年からはGuysのメンバーも一緒なので、パフォーマンス面でもメンバーのメンタル面でも、すごく助けになってくれているなと思います」
今季で11年目を迎え、ユニットはBsGravityとして生まれ変わった。「既存の楽曲を、もう1度新しく覚えるのは大変でした。10年分あるので。今は構成を少しアレンジしたり、BsGravityとして踊れるように、スタッフさんをはじめ、みんなで工夫を重ねています」。より感動を届けられるように、努力を惜しまない。
今季が1年目で、目指すのは“浸透”。「球場でもすぐに発見してもらえるように。もっと輝くオーラをまとえるように頑張りたいです」。鮮やかに華やかに、グラウンドをさらに彩る。(真柴健 / Ken Mashiba)