13年9月15日のローズSを制したデニムアンドルビー(C)netkeiba

写真拡大

 今から424年前、旧暦の慶長5年(1600年)9月15日に徳川家康が率いる東軍と石田三成が率いる西軍の間で、天下分け目の決戦「関ケ原の戦い」が勃発。日本史の教科書にも登場し、時代劇にも度々取り上げられる出来事にちなみ9月15日は「関ケ原合戦の日」となっている。競馬界においても東(美浦)と西(栗東)で成績を語るケースもあるが、近20年でJRA開催のあった9月15日のJRAの関東馬と関西馬の成績とは。さらに同日に行われたローズSの成績についても探ってみた。

 近20年で9月15日にJRAの開催があった事例は6例で、いずれも中山と阪神など2場開催だった。結果は関西馬が勝ち越し4、関東馬が同じく2で、実際の関ヶ原合戦とは違って「西軍」の勝ち。08年、12年、13年、18年と西が"4連覇"を果たすが、前回9月15日に開催のあった19年は東が勝利した。この日は同年の全日本2歳優駿で2着に入るアイオライトが初勝利し、17年レパードS覇者のローズプリンスダムが久々の白星を手にしている。

 今年9月15日に実施される重賞、ローズSでも事例あり。こちらはグレード制導入以降で02年、13年、19年の3回あって、いずれも関西馬が勝利した。ただ、13年のデニムアンドルビーの鞍上は美浦所属の内田博幸騎手。東の騎手が西の馬に乗る形で勝利しているが、それ以降、関東所属の騎手は未勝利となっている。

 果たして今年のローズSはどうなるだろうか。主役はホープフルSを制した関東馬のレガレイラ(牝3、美浦・木村哲也厩舎)だが、クイーンズウォーク(牝3、栗東・中内田充正厩舎)やサフィラ(牝3、栗東・池添学厩舎)などの強力関西馬を打ち負かせるか。関東馬が勝利すれば14年のヌーヴォレコルト以来10年ぶりと久々の記録になる。また、関西馬ながら美浦所属の横山典弘騎手が騎乗するラビットアイ(牝3、栗東・鈴木孝志厩舎)にも注目。大ベテランが東の騎手11年ぶりの白星を手にするか楽しみなところだ。

 9月15日は歴史にも思いを馳せながら、東西をキーワードに競馬を楽しんではいかがだろうか。

◇9月15日のJRA開催における関東馬と関西馬の成績
19年=中山/阪神
東【13-12-12-121】
西【11-12-12-111】

18年=中山/阪神
東【10-11-10-140】
西【14-13-14-108】

13年=中山/阪神
東【11-10-11-137】
西【13-14-13-148】

12年=中山/阪神
東【11-11-11-142】
西【13-13-13-133】

08年=札幌/阪神
東【8-7-3-58】
西【16-17-20-176】

07年=札幌/中山
東【14-15-18-169】
西【10-9-6-61】
※近20年に限る