ただ、今回から元日本代表キャプテンの長谷部誠コーチが帯同。練習場でもしばしば話し込む姿があり、迷いを吐き出せる場ができた。それも中国、バーレーン戦の好調ぶりに寄与しているのかもしれない。

「ハセさんが入ってきて、『ミーティングってこうやってやるんだね』とか、『こういう練習のメニューなんだね』と知ったみたいで、そこから『こうした方がいいんじゃないか』というセッションが生まれると思うので。チャンピオンズリーグでの体験話とかもしてくれますし」と彼自身、少なからず助かっている様子だ。

 長谷部コーチがワールドカップ3大会で絶対的存在感を示したように、守田も2年後のワールドカップではより重要な役割を担う必要がある。時にはキャプテンの遠藤航に真っ向から注文を出し、周りを鼓舞するようなことがあってもいい。彼にはそれだけの器がある。森保監督の信頼も日に日に高まっているだけに、30歳目前の今、円熟味を増したいところだ。

 10月には前半の山場と位置づけられるサウジアラビアとのアウェー、オーストラリアとのホームの2連戦が控えている。遠藤も「相手も死に物狂いで来る」と警戒心を募らせる。そこで再び守田が鋭い戦術眼とセンスが発揮し、日本を勝たせてくれればベスト。ここからも中盤で確実にタクトを振るってほしい。

取材・文=元川悦子


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