Photo: 武者良太

平坦な地域で、チョイ乗りをするには良いかも。

「キックしないボード」ってなんのことかと思ったら、なるほど、キックボードとかけているのね。ともあれ足元フラットフロアなEVスクーター「FUTURE board 2」に乗ってきました。お値段は43万7800円〜となるので、 特定小型原付モビリティのなかでは高級車となりそう。

扱いとしては特定小型原付なので16歳以上なら免許不要かつ、ヘルメットは努力義務でOKですが、オプションで前カゴも後ろカゴもつけられるので、とりいそぎコイツに乗るならヘルメットは常備したほうがいいかな?

チョイノリを思わせるシンプルな造形

Photo: 武者良太

丸目のヘッドライトに、レッグシールドを兼ねたカウルというかパネル。ホンダのカブ...よりは、スズキのチョイノリを思わせるエクステリア。ケーブル、ホース類も露出しており、メンテナンスはしやすそうという印象があります。

反面、イタズラに対してのガード力が低いかも。自宅に保管するときは、ボディカバーをかぶせたほうが良いでしょう。

Photo: 武者良太

見た目はもうちょっと小さく見えましたが、スペック上のフロントタイヤは14インチ。使われているホイールやブレーキ周りはスズキのアドレスにそっくり。

Photo: 武者良太

48V600Wのインホイールモーターを使ったリアタイヤは12インチ...ですが、この写真のモデルは大口径ホイールが使われている様子ですね。サスペンションにはゴージャスにもリザーバータンクつきのものが使われています。

Photo: 武者良太

後ろの足回りを交換することで、ホンダ・ジャイロみたいな3輪仕様にすることもできるみたい。デリバリー用の働くバイクとしても期待されているのでしょう。

バッテリー2個積みで200km走れる

Photo: 武者良太

フロアパネルがフラットなだけではなく、リアのパネルもフラットです。

Photo: 武者良太

実はこのパネルの下にバッテリーが収まります。スペックは48V/30Ahで、1個のバッテリーで100kmの走行が可能とのこと。後ろパネルの下に2個目のバッテリーをセットすれば、航続距離200km行くんだって。

なお車両重量が46kgということを考えると、かなり軽量な人が運転して計測したのだろうか…。実際に満充電の状態からバッテリーが切れるまで、走り続けてみたいところです。

想像以上にマイルドなパワー出力

Photo: 武者良太

公道で試乗させてもらいましたが、運転そのものはカンタン。サスペンションが柔らかめにセットされているから、両足を地面に付けやすく安定します。

その状態で電源を入れ、アクセルをひねれば「ウィーン」とモーター音を奏でながら走り出します。

Photo: 武者良太

加速力はめちゃくちゃマイルド。車道が走れるモードの最高速である20km/hまでは緩やかにスピードを乗せていきます。最初は歩道が走れる6km/h制限モードになっているのかと勘違いしたくらい。

Photo: 武者良太

免許を持たない人が乗ることを想定し、急加速しないセッティングにしているのだと判断できます。しかしいかんせん、走り出しのトルクが弱い。

国立競技場の横、外苑橋交差点から入る坂道で信号待ちをして、そこからアクセルを開けると進めませんでした。ここの坂はなかなかの急坂とはいえ、足でアスファルトを蹴って走り出さねばならず、「キックしないボードってなんだっけ?」という疑問がアタマに浮かんでは消えて。

Photo: 武者良太

フロントホイール/リアホイールの位置関係、車体の角度から道の傾斜角をはじき出し、坂道だと認識してモーターのトルクをコントロールする。もしくは「走り出せないから押して移動して」といったアラートが表示される。高価な車両であるなら、そんな性能を求めたいという思いもありますね。

Source: FUTURE