Photo: ギズモード・ジャパン

インテルから、ノートPC向けCPUの最新モデル「Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)」が正式発表されました。

いままで開発コード「Lunar Lake」として技術や性能が小出しに公開されていましたが、製品名が決まって堂々デビューとなります。搭載製品も9月24日以降に各種PCメーカーから発売予定です。

1つのチップにPCの機能を集約

Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)チップ。左上に2つ灘んだチップはメモリ。

さきほどCPUとは言いましたが、Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)は、PCの頭脳であるCPUに、グラフィックの処理が得意なGPU、AI処理が得意なNPU、さらに処理中のデータを収納するメモリを1つのチップにまとめた、SoC(システム オン チップ)です。(最近の各社CPUはだいたいSoCなんですが)

SoCの製造には技術が必要ですが、各種チップをばらばらに基板に配置するよりデータのやりとりを効率化でき、高性能化・省エネ化を狙えます。

CPU、GPU、NPUそれぞれもアップデートされており、その結果、1日バッテリーが持ち(最大20時間とのこと)、ゲームも動画編集もこなせ、画像生成やLLMといったAIアプリケーションもノートPC本体で動かせる...という、夢のようなノートPCになっているそうです。

バッテリーは実際に製品を使ってみないとわかりませんが、ゲームやAIアプリは動作する様子をおさめたデモ動画が公開されており、処理性能は期待してよさそう。

Windowsの「コパイロット」機能も11月に対応予定

Acerのラップトップはタッチパッドに「AI使用中」をあらわすインジケーターを搭載。早く光らせたい。

WindowsのAI機能を使える「Copilot+ PC」はいまのところQualcommのSoCを搭載したPCにのみ提供されていますが、Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)搭載PCも11月のアップデートで「Copilot+ PC」に対応する予定。

搭載ノートは軽量モデルが中心

Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)を搭載したノートPCは、9月の後半以降に各PCメーカーから登場してきます。

現在発表されているPCは13インチくらいのディスプレイを搭載したモバイル向けのノートPCがほとんど。こんなにコンパクトで、ビジネスもゲームもクリエイティブもAIもバリバリこなせるPCがよりどりみどりになるなんて...冬ボーナスやお年玉の使い道は決まったようなものです。