Windows 11のRecall機能がアンインストール可能な状況は不具合であり修正される予定
2024年8月27日に公開されたWindowsのプレビュー更新プログラム「KB5041865」は、2024年秋にリリースされる予定のWindows 11 バージョン24H2のプレビューとなっています。このKB5041865で「Recall」機能がWindowsからアンインストール可能となっているのですが、Microsoftは「この問題はバグであり、今後のアップデートで修正される予定」と述べています。
https://www.deskmodder.de/blog/2024/09/02/windows-11-recall-wird-sich-deinstallieren-lassen-einstellung-dafuer-wurde-hinzugefuegt/
Microsoft says its Recall uninstall option in Windows 11 is just a bug - The Verge
https://www.theverge.com/2024/9/2/24233992/microsoft-recall-windows-11-uninstall-feature-bug
Windows 11に搭載されるRecall機能とは、Microsoftが定義するAI特化デバイス「Copilot+ PC」向けにリリースされるWindows 11の新機能の1つで、ローカルで動作するAIを用いてスナップショットを検索可能にするというもの。ただし、Recallは「PC上の操作をすべて記録する」ことができ、スナップショットを保存するデータベースが暗号化されていないことから、プライバシー上の懸念を指摘する声が多く挙がりました。
Windowsの操作全記録AI「Recall」についてセキュリティ上の問題が露呈しMicrosoftが機能のデフォルト無効化を発表 - GIGAZINE
Microsoftは、Recall機能が多くのセキュリティ研究者から懸念を表明されたことを受けて、Recall機能のリリース延期を発表。2024年10月にWindows Insiderプログラムでプレビューを配信するとしています。
Microsoftが物議を醸す「Recall」機能を2024年10月からWindows Insider向けに提供することを発表 - GIGAZINE
そして、2024年8月27日に公開されたビルド・KB5041865で、コントロールパネルの「Windowsの機能の有効化または無効化」で、Recallの有効・無効を切り替えることが可能になっていることを、ドイツのIT系ニュースサイトであるDeskmodder.deが報じました。
これはつまり、Recall機能をWindowsからアンインストールできるということを意味します。
しかし、MicrosoftのWindowsシニアプロダクトマネージャーであるブランドン・ルブラン氏は、「『Windowsの機能の有効化または無効化』にRecallが誤って掲載されている問題を認識しています。この問題は今後のアップデートで修正される予定です」と、IT系ニュースサイトのThe Vergeに語りました。
ただし、EU圏内ではデジタル市場法に準拠するため、EU版Windows 11ではRecall機能をアンインストールできるようになるかもしれない、とThe Vergeは述べています。実際にEU版Windowsでは、WindowsにデフォルトでインストールされているウェブブラウザのEdgeをアンインストールオプションが追加されており、さらにスタートメニューでBingを用いたウェブ検索を可能にする機能も削除できるようになっています。