ファインニードル産駒のアブキールベイ(撮影:下野雄規)

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 今年の小倉2歳ステークス(2歳・GIII・芝1200m)は中京競馬場で行われる。これまで2度京都で開催されているが、中京で開催されるのは初めて。そこで過去5年に行われた中京の2歳・芝1200m戦を振り返り、注目すべきデータをピックアップしたい。

 まずは種牡馬から。ここはビッグアーサーが延べ13頭で[3-1-4-5]の好成績。複勝回収率は100%オーバーだから、3連複の軸としての信頼度は高い。中京2歳Sでは22年のビッグシーザー、23年のクリスアーサーと2連覇中だ。ただし、今回の登録馬にはビッグアーサー産駒はいない。

 これに続くのが[1-3-2-3]のロードカナロア産駒と[1-3-0-2]のファインニードル産駒。ともに人気馬が中心、そして出走頭数も1桁と少ないが、コース適性に不安はない。今年のメンバーでは、アブキールベイがファインニードル産駒だ。

 続いて枠順はどうか。こちらは全20鞍で7枠が7勝と突出しているが、単勝回収率が64%と低く、人気馬が多かったに過ぎない。1枠から8枠まで勝率、複勝率に大きな差はなく、枠順は気にしなくていいだろう。では、脚質はどうか。こちらは逃げ馬が[6-3-5-6]と好成績だが、下級条件中心とあって逃げ馬が好成績なのは当然。重賞でどうなるか…。

 他では騎手別成績に注目だ。岩田望来騎手が[3-1-1-1]、川田将雅騎手が[3-2-0-1]と好成績となっている。今年はエンドレスサマーに岩田望騎手が騎乗。こちらの相性にも注目したい。